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お金の準備と持ち込み

お金の準備と持ち込み

2013/12/13 更新

目的・期間・性格・所持金などによって大きく異なる "お金" の悩み。

自分で一生懸命貯めた貯金を使って滞在しようとしている人達にとって、事前のプランニングは非常に重要です。そして海外長期滞在となると為替も無視できませんので、戸惑う方も多いかと思います。
そこで、このページでは「出発前のお金のプランニング」と「お金の持ち込み方法」についてご紹介します。

カナダの通貨はカナダドル(CAD) で、過去10年の平均レートは約 $1 CAD = 90円 です。

プランニング

留学、ワーキングホリデーなどでカナダに長期滞在するにあたり、いったいどれくらいのお金を用意したら良いのでしょうか。下記に簡単見積システムをご用意しましたので、事前のプランニングにお役立てください。

バンクーバー滞在での一般的な平均値を元にしています

簡単見積:

1度限りの費用
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毎月の費用
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$ /月
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計算結果
1年間にかかる費用の合計 $
日本円の目安(カナダドル 1$ = 円) ¥

上のプランニングでも分かるように、カナダは決して物価の安い国とは言えません。
特にバンクーバーはカナダの中でも最も物価の高い地域と言われており、日本の生活と比較してもやや高く感じる場面が多くあります。

また、多くのワーホリの人達が見つけられる仕事の時給は 最低賃金($11.35前後 ※2017年12月時点)というのが現実です(サービス業の場合は + チップ)。

一般的に「ワーホリ1年間に必要な資金額の目安は 100万円」などと言われますが、これは決して余裕のある金額というわけではありません。

為替の影響

Currency Exchange Rate

これまで「外国為替」を気にしたことがなかった方も多いかと思いますが、これから海外に行くのであれば、自分の生活に影響を及ぼす「外国為替」について少しくらいは知っておいた方が良いでしょう。

「外国為替 / 為替レート」は以下のような状況で直接影響してくることとなります。

  • 日本でカナダドルに換金する場合
  • 日本円をカナダに持参し、現地で両替する場合
  • 海外のATMを利用し、日本の銀行からお金を引き出す場合
  • 日本の銀行からカナダの銀行に送金する場合
外国為替 / 為替レート とは?

日本であれば「」、アメリカであれば「米ドル」、カナダであれば「カナダドル」のように、使用される通貨は国によって異なります。この異なる通貨同士を交換することを「外国為替」、そして、その交換する時の価格のことを「為替レート」と呼びます。

例えば「$1 = 100円」と「$1 = 80円」では、$1 あたり20円の違いがあります。仮に100万円をカナダドルに両替した時、両者の間には 20万円もの違いが出てくるということになるのです。

つまり、為替が良い時に交換すれば得をするし、悪い時に交換すれば損をするということです。小額なら大差ありませんが、大きなお金を交換する時には注意が必要でしょう。

しかし当然ながら為替レートは個人が操作できるものではありません。レートが悪い時には良くなるまで待つか、状況によっては悪くても交換するしかないのです。

ここでなるべく損をしないようにするには、為替レートのチェックをすることが欠かせません。

そこで Yahoo の為替サイト を見てみましょう。
過去の為替情報を見ると、ここ数年間だけでもかなり大きく上下しているのが分かります。この為替の動きを簡単に確実に予想できたら誰も苦労しないわけですが、定期的に為替をチェックすることにより その国の為替事情が分かり、今後必ずあなたにとってプラスになるはずです。

小さな金額ではあまり違いの分からない為替ですが、大金になればなるほど大きな差額となります。これは海外に長期滞在する人にとってはとても重要なことですので、是非覚えておきましょう。

お金の持ち込み

では、上記の為替情報なども踏まえた上で、いったいどのようにお金を持ち込むのが一番良い方法なのでしょうか。

下記にいくつか代表的な方法を紹介します。どの方法にもメリット・デメリットがありますので、自分に合った一番良い方法を見つけてください。

トラベラーズチェック販売終了

2014年3月31日、唯一販売を継続していたアメリカン・エキスプレスが販売終了したため、日本国内でのトラベラーズチェックの購入はできなくなりました。

国際キャッシュカード/VISA デビットカードの利用

特徴
  • 多くの ATM 機で簡単に引き出し可能
  • カナダに限らず世界中で利用可能
  • 引き出すたびに手数料がかかることがある
  • 1日の引出し額に制限がある場合が多い
  • 現地の安い両替商と比較すると換金レートが悪い
  • 利用する度に為替の影響を受ける

国際キャッシュカード」は、日本の銀行口座の預金を海外の ATM を使って現地通貨で引き出すことができる銀行のキャッシュ・カードです。VISA 系が運営する「PLUS」や MasterCard 系が運営する「Cirrus」マークの表示がある CD/ATM で利用できます。日本国内では通常のキャッシュカードとして利用が可能。

VISA デビットカード」は、同様に日本の銀行口座の預金を海外の ATM から引き出すことができる機能の他、VISA加盟店でのショッピング機能が備わったカードです。最近では JCBブランドの「JCB デビットカード」を発行する銀行も増えてきていますが、カナダ国内での利用に関しては「VISA デビットカード」の方が利用可能な範囲は広いと言えます。

どちらも基本的には銀行からの発行で口座と連動されるため、口座残高以上の現金の引き出しやショッピングはすることができません。

また、これらのカードは手数料面では決して良いとは言えないため、どちらかと言うと“小額の引き出し”や、“短期滞在者”向けで、長期滞在の場合は別の方法と併用して利用すると良いでしょう。

  • VISA
  • MasterCard
  • Cirrus
  • Plus
  • Cirrus
国際キャッシュカード
銀行名 年会費 出金手数料 換金レート
新生銀行 無料 無料 VISA が定めたレート + 4%
SMBC信託銀行
(旧シティバンク)
無料 216円/回 提携機関の米ドル換算レート + 3%
VISA デビットカード
銀行名 年会費 出金手数料(回) 換金レート
スルガ銀行 無料 216円 VISA が定めたレート + 3%
あおぞら銀行 無料 216円 VISA が定めたレート + 2.57%
りそな銀行 514円 無料 VISA が定めたレート + 2.5%
楽天銀行 1,029円 無料 VISA が定めたレート + 3.024%
ジャパンネット銀行 無料 無料 VISA が定めたレート + 3.02%

利用するATMによっては、ATM独自の手数料がかかる場合があります

一度に引出し可能な限度額は銀行または利用する ATMによって異なります

日本円の現金持ち込み&現地の両替所で両替

特徴
  • 余計な手続きが不要
  • 手数料がかからない
  • 換金レートが良い
  • 為替レートの良い時期を選んで両替できる
  • 紛失/盗難にあったら最後

この方法は紛失や盗難に遭ったら最後、何も保証はありません。しかし現地で手数料のかからない両替所などを利用すれば手数料的にもお得な方法と言えます。為替レートの良い時期を選んで両替でき、何より余計な手間がかからないのも大きなメリットです。

現地での両替は、当サイト内の「お金の両替」を参考にしてください。

$10.000 以上の持込は入国時に申告が必要

円建て送金

通常の「送金」の場合“日本側の銀行でカナダドルに換金されてから送金”されるのに対し、「円建て送金/円送金」は“円のまま送金”されます。

この方法を利用するには、日本円を受け取れる現地口座(日本円用口座)が必須となります。円建ての際に通常の口座を使ってしまうと、カナダの銀行側で自動的にカナダドルに換金されるか、場合によっては断られるケースもあります。事前にご利用先の銀行に確認しておきましょう。

メリットは、為替レートの高い時期を選んで、現地の換金レートの良い両替所で好きな額だけ両替できるという点。デメリットは、送金側(日本の銀行)の手数料や円専用の口座の維持費が高いという点などが挙げられます。

当サイト内の「お金の両替」で紹介している「VBCE」では、円建て送金の受け取り代行を行っているため、無駄な手数料を抑えて円建て送金が可能です。

現地の銀行を開設し日本から送金(ドル送金)

特徴
  • 現地で銀行口座を作る必要がある
  • 日本の銀行でカナダドルに換金される
  • 日本側、現地側の銀行で送金手数料/受け取り手数料がかかる
  • 日本で手続き代行する人が必要

持ち込む金額が多い場合はこの方法が最も一般的です。

現地での口座開設は想像以上に簡単なものです。バンクーバーは移民が多いこともあり、例え英語が不自由でも親切に対応してくれます。また日本語で口座開設できる銀行もありますので、高い手数料を支払って 渡航前にあらかじめ現地口座を作る必要はありません。

現地での口座開設を考えている人は、当サイト内の「銀行口座の開設」ページを参考にしてください。

この方法で送金した場合は、日本の銀行側でカナダドルに換金されます。換金レートはTTS(顧客電信売相場のレート)が適用されますので、現金の両替に比べると悪いレートではありません。

用語について
TTM(仲値)
(Telegraphic Transfer Middle Rate)
基本となる為替相場。一般的な為替情報サイトなどで公開されているレートで、このレートに金融機関が手数料を乗せたものが TTS/TTB のレートになります。
TTS(買値)
(Telegraphic Transfer Selling Rate)
銀行がドルを売る時のレート、または一般の人が銀行からドルを買う時のレート

外貨預金や外貨の送金で円を外貨に交換する時のレート
TTB(売値)
(Telegraphic Transfer Buying Rate)
銀行がドルを買う時のレート、または一般の人が銀行にドルを売る時のレート

貨預金や外貨の送金で外貨を円に交換する時のレート

現金への換金の場合、銀行で紙幣を保管するコストがかかる為、換金レートは上記以外のとても不利なレートが適用されます。

送金手数料は 送る側(日本)と受け取る側(カナダ)の双方に発生します(例:送金手数料 6,000円/受取り手数料 $20 など)。銀行によっては仲介銀行を通すため1週間以上かかる場合があります。

日本国内の振込みとは異なり海外送金専用の情報が必要になります。現地の銀行窓口に行くなどして必要な情報を聞き、日本で手続きを代行してくれる人に伝えておきましょう。

オンライン海外送金サービス Wise(旧:TransferWise)

Skypeの創業メンバーが立ち上げたオンライン専用のP2P送金サービス。

仕組みとしては、日本→カナダへの送金の場合、まずはWise の日本の口座に国内での振込みを行います。するとWise のカナダの口座から指定した口座に送金が行われます。

Wise イメージ図

  • 手数料が安い
  • 為替手数料が不要(生のレート/上のTTM値 適用)
  • 日本側では“振込み”手続きとなるため、通常のオンラインバンキングで送金できる
  • 新規利用時に身分証明書の提出が必要
  • カナダのビザ専門サイト「VisaCAN」ニュース&参加型Q&A
  • 「VanGuide」「VanMap」PDFファイルのダウンロード
  • バンクーバーのお部屋探し専用サイト「VancityRoom」
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