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2017/10/1 更新
英語の勉強に、まず通うのが語学学校。ワーキングホリデーで渡航者の多くが、まずは語学学校に3ヶ月ほど通います。 その目的は人によって様々ですが、学校選びをする前に多くの人が持つ疑問に今回はお答えします。
語学学校に通う必要性は、「YES」でも「NO」とも言えません。人それぞれです。
“人それぞれ”というのを具体化すると、「現在の英語力」、「英語習得の目的」、その人の「性格」が関係してきます。
シンプルに初級、中級、上級と分けたとします。そして、海外で生活するのに必要なリスニング力とスピーキング力で、そのレベルを判断。日本人の多くは文法はできるが、会話はできない。もちろん文法も大切ですが、机上の問題ではなく、会話に使えなければ意味がありません。
レベル | リスニング | スピーキング |
---|---|---|
初級 | ネィティブの言っていることが分からない | 単語でしか話すことができない |
中級 | ネィティブの言っていることが30%ほど分かる | 文章で、自分の言いたいことをなんとなく言える |
上級 | ネィティブの言ってることが半分以上分かる | 会話のキャッチボールができる |
現在の英語力が、初級~中級の人は語学学校に行くと良いでしょう。
その理由は、英語ができないと海外では生活できないから。正確に言うと・・・海外でも日本語環境であれば、生活はできます。日本人の友達に日本語の職場、でもそれを望んで留学する人はいないと思います。望まなくとも、そういう生活になってしまう場合はありますが・・・。だからこそ、英語力上達が大切になってきます。
逆の立場になって考えると分かりやすいかもしれません。日本で日本語ができずに、日本人の友達ができるだろうか?日本語環境で仕事ができるだろうか?答えは一目瞭然です。
カナダで、カナディアンもしくは日本人以外の友達を作るのには英語が必要です。英語環境で仕事するのにも英語が必要。英語力を伸ばしたいから英語環境で働くというのは、少なくともある程度の英語力(コミュニケーション力)ある場合の話です。辛口かもしれませんが、それが現実です。
逆に、既にある程度の英語力がある人は、語学学校に行く必要はないとも言えます。「Language Exchange などをするのも良いでしょうし、なにか英語+αの専門学校にいくのも良いと思います。ボランティア、ファームステイ、仕事をするのも良いでしょう。
言ってしまえば、英語さえできれば何でもできるのです。だから日本にいる間に、できるだけ英語力を上げてくれば、それだけ語学学校に通う期間や必要性を減らすことができるわけです。スピーキングの練習は難しいかもしれませんが、日本でできるリスニングの上達や文法の勉強など、できるだけ日本で勉強してくることをお勧めします。
ただ、どんなに英語の勉強をしてきても、「あぁ~もっと英語を勉強してくれば良かった」と思う人が多いのも事実。そして、上級レベルに達しても、ネィティブとの差を埋めるのが一番大変です。それは海外滞在中に、どれだけネィティブの人たちと英語を話すかが鍵になります。
また、カンバセーションだけを提供している学校もあり比較的リーズナブルな費用で英語を話す機会を作ることができますが、ある程度の基礎力、ボキャブラリーがないと、“Yes/No”のやり取りが繰り広げられるのみで“英語の向上”には結びつきづらいため、これらの学校は中級以上の人向けと考えた方が良いでしょう。
英語を習得したあとに何をしたいか?このゴールを決めておくことはとても大切です。なぜなら英語は目的ではなく道具だからです。 テニスで例えるのであれば「ラケット」。にも関わらず、多くの人が英語を目的としているから落とし穴にはまってしまうわけです。 それだけ英語力を習得するのが難しいのは事実ですが、英語はコミュニケーションのツール(道具)であることを忘れてはなりません。
ここでいくつかの英語習得後の目的を紹介します。
他にも英語力習得の目的はたくさんあります。どんな目的でも、まずは自分のゴールがどこにあるのかを設定することは、英語力だけに限らず、とても大切なことです。 その上で、そのゴールに達成するために、具体的なステップを考えていくと良いでしょう。いきなりゴールに達成することはできないので、そのゴールに達成するために、どのくらいのステップを歩む必要があるのかを計画するのも大切です。
なぜパーソナリティー(性格)が関係するのか疑問に思う人もいるかもしれません。しかしパーソナリティーは、英語力アップにとても大きく関係してきます。
以上が、学校に通う必要性があるかないかの3つの区分けです。自分がどこに位置しているのかを知り、語学学校に通う必要があるかどうかを判断してください。
大切なことは、学校でできることと自分でできることを、はっきり分けること。 語学学校だけではなく、ビジネス英語やその他の資格取得などができる学校もたくさんあるので、目的に合わせて学校選びをすると良いでしょう。
語学学校は、英語の基礎を勉強するところです。その語学学校で学んだことを、実際の生活でどれだけ使うかが、英語力上達のポイントになります。
ワーキングホリデーで渡航した人が、まず3ヶ月語学学校に通うのも、ワーキングホリデーの1年、もしくはそれ以上かけて英語力を上達させていくための架け橋として、まずは英語に慣れ、英語の基礎を固めるためです。
その基礎がしっかりできていなければ、どんなにその上に英語力を組み立てていっても崩れてしまいます。中には、カナディアンの先生とは話せるけれど、他のカナディアンは自分の英語を理解してくれないということもあります。それは、先生が授業中はゆっくり話してくれていたり、生徒側の発音やイントネーションなどの問題が考えられます。
英語の初心者が語学学校に通わずに、海外での生活をするということは、武器を持たずに戦場にいくようなもの。“英語は道具”だと言ったように、まずはその道具の使い方を習うのが語学学校であり、その道具を上手く使いこなせるようになるには、実際に使って慣れていくしかありません。
英語はスポーツと一緒で練習すればするほど上手になります。だから、たくさん練習して、たくさん間違って、たくさんの壁を越えて、英語力をアップするしかないのです。
語学学校は、現在バンクーバーに100校近く、またはそれ以上あると言われています。それぞれの学校によって、特徴や国籍率などは異なります。
ただ辛口に言うと、どの学校に通っても一緒。もちろん学校によって合う合わないはあると思いますが、大切なのは、自分がどのように勉強するか。
例えば、国籍率にこだわる人がいますが、日本人が多くても少なくても、日本人で固まる人は固まるし、他国からの留学生と仲良くなる人は仲良くなります。国籍率にこだわって、多国籍の学校に行ったが、結局話せないどころか、クラスでも発言する機会が少なく、英語力が伸びなかった人もいます。
特に、日本人は中学、高校と受身の授業を主に受けてきたので、授業中に話せない傾向が強いのです。どの学校、どのクラスに入っても、発言をたくさんすれば英語を発言する力は伸びます。間違っても良いから、どんどん発言をして、どんどん間違いを先生に直してもらいましょう。英語ができないから勉強しに留学したので、間違えて当たり前と思うくらいの心構えが大切です。そして今までの授業スタイルを打破し、語学学校では受身ではなく参加する授業にしてください。
その上で自分に合う学校を、トライアルなど直接学校に見学に行って決めるのも良いでしょうし、学校の特徴や予算などを考慮した上で選んでも良いでしょう。