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近年、世界各国で人気が高まっている“ファームステイ”。
カナダでは年間を通してファームステイが盛んに行われている。自給自足を目的とした家庭菜園から商業ファームまで各種農場があり、有機農業の体験都市部の生活とは一味違った体験ができるとして人気。地元カナディアンはもちろん、ヨーロッパからの参加者が多い。
給料が発生する商業ファームもあるが、労働力と食事/滞在先を交換する無給の形態をとっているファームが多い。
ファームステイをするためにはまずホスト(農場)を探す必要がある。検索に利用できる Webサイトはいくつかあるが、ここでは全世界共通でよく知られる WWOOF(ウーフ) について紹介する。
“World Wide Opportunities on Organic Farms”
“Willing Workers on Organic Farms”
WWOOFというのはファームステイ希望者と農場をつなぐNGOのことで、1971年にロンドンで設立され、現在は日本やカナダを含む99カ国にまで広がった。オーガニック農場で金銭の遣り取りなしに「労働力」と「食事・宿泊場所」を交換する仕組みが確立されており、参加するには登録が必要。
農場(Host)側には「安価な労働力の入手」「後続の教育」等のメリットが、 WWOOFer(ウーファー)側には「無料での食事・宿泊」「農場体験」などのメリットがある。更に両者に「人との出会い」という貴重な体験が加わることで、近年各国で広がりを見せている。
ワーホリと同様、海外留学エージェント等を通さずとも参加可能
WWOOFer に向いている人
- 有機農業(オーガニック)に興味がある
- 環境問題や農作業について学びたい
- 農場で実際に作業をしてみたい
- 人様の家で礼節をわきまえて生活することができる
- 人様の家の文化に慣れることができる
- カナディアンの生活に興味がある
- ホストファミリーの使う言語(カナダの場合は英語/仏語)でコミュニケーションがとれる
- お金をかけずに旅行がしたい
ホストとのメールや電話、仕事の指示などは英語(又はフランス語)で行われるため、英語による基礎的なコミュニケーション能力は必須。
WWOOF 以外のサイト
労働力と食事/滞在先を交換する助け合い・文化交流専用の検索サイト。基本的には無給となる。カナダ国内外のファームステイも数多く登録されているが、ホテル、ホステル、B&B、キャンプ場での仕事など、様々な業種が登録されている。
Helpx:www.helpx.net
Workaway:www.workaway.info
上記掲示板サイトや口コミやでファームステイ先を探す場合は、安全面などを十分に調査・検討してから利用しよう。
基本情報
労働時間
WWOOFer は1日約4~6時間の作業が基本(食事や休憩時間を除く)。1週間以上滞在する場合、休暇は週に1~2日。但し農作業は季節や天候に左右される面が大きく、また動物の世話は毎日行う必要があるため、これらはホスト側の都合に合わせる必要がある。農繁期の滞在となると6時間以上の労働をすることもあるため、滞在先のホストと要相談。
年齢制限
カナダでの WWOOFer は19歳以上と定められている。19歳未満の場合は保護者の同伴、もしくはホスト側に保護者の役目をしてもらう必要がある。平均年齢は 20~30代だが、上限は定められていない。
予算
必要経費は以下
- カナダまでの航空券
- WWOOF 登録費
- 滞在期間をカバーする保険への加入
- 洗面・化粧品、薬など
- 滞在先までの交通費
ビザについて
どこの国からであれ、1つのファームにつき 4週間までであればワークビザが無くても合法的にカナダで WWOOF が可能。ただし特定の国に関してはビジタービザの取得が必要となるため、CICカナダ(Citizenship and Immigration Canada)のウェブサイトでの確認が必要となる。2014年現在、日本からの WWOOFer は例外を除き観光ビザでの入国が可能。
また、ワークビザを所有していない場合はコマーシャル・ファーム(営利目的の農場)での WWOOF は不可となる。但しカナダのホストの 80%はコマーシャルではない。
WWOOF Visa Information(英語)
入国審査での受け答え
入国審査で入国の目的を聞かれた際は「観光 or ワーホリ(ワーホリビザ所有の場合)」と答えると良いだろう。カナダの入国審査官の中には WWOOF そのものを知らない、又は違法だと決めつけている人も少なくない。法律上 何の問題もなくとも 入国できるか否かの裁量権は担当審査官にあるため、無用なトラブルを避けるには 「WWOOF やファームステイ」とは言わない方が良い。それでも入国に不安が残る場合は滞在期間中の生活費を証明できる「残高証明」や「復路の航空券」を持参すると良い。
会員登録
WWOOF は基本的には会員制。
登録は各国毎で、カナダは1人 $50。2人(友人同士・カップル・親子など)で参加したい場合は “Joint Membership ($65)”での登録も可能。
登録すると2年間サイト内のホストファミリーの全リスト・詳細を見ることができ、直接コンタクトがとれるようになる。
「プロフィール作成が面倒」との声が少なくないため、余裕をもって登録しておくと良いだろう。
計画
渡航時期の決定
ファームでの仕事は季節によって内容が著しく変わる。カナダに関しては、夏は農繁期で農作業の募集が多く、非常に忙しい毎日となる。一方で冬は動物の世話がメインになる所が多く、受け入れ先が著しく減る。どんな作業に興味があるのか、WWOOF の他にカナダでやりたい事はあるのかなど、事前にある程度の計画を立てておくと良い。
ビザの決定
カナダは観光ビザで6ヶ月の滞在が可能(その間、通学も可能)。ワーホリビザは1年間有効(通学、就労が可能)。「カナダでは何がしたいのか」を考慮して決めると良いだろう。
- 「仕事をしてお金を稼いでから、旅行がてら WWOOF をする」場合は「ワーホリビザ ⇒ 観光ビザ(延長)」がお勧め。
- 「先に語学学校に行って WWOOF 体験をしてから、ワーホリに切り替えて働く」場合は「観光(ビザ無し) ⇒ ワーホリビザ」がお勧め。
自らの目的、資金、季節をよく考えてビザを決定しよう。
滞在先の確保
WWOOF に行くことを決めたら、移動する1ヶ月前位までに滞在先を決めておくと良い。夏場は繁忙期となるため、世界各地からの WWOOFer に加え、夏休みに入った地元の学生 WWOOFer も増えるため、人気滞在先の競争率が著しく上がる。
ホストファミリーの探し方
メンバー登録して会員になる
公式サイトにアクセスしメンバー登録(有料)をして会員になる。
www.wwoof.ca
ホストを探す
アカウントを取得すると「Host Listings」から WWOOFer を募っているホストファミリーを探すことができる。
地図をクリックしてホストを選択すると、ホスト側が提示する詳細情報に加え、過去に滞在した WWOOFer からのコメント等が見られるため、気になるホストを探そう。
家族経営で和やかな農場、大企業が大々的に労働者として WWOOFer を募集している農場、都市部の近郊、周囲に何もない田舎町など、様々な形態・性質のホストが存在するため、自らの目的と性格に合った所を選ぶと良い。
ホストに連絡
サイト内のメッセージシステムを使って直接ホストに連絡する。
- タイトルは「WWOOFer inquiry」等分かりやすいものにする
- 簡単な自己紹介
- 何に興味を持って連絡をしたのか
- 滞在希望期間に空きはあるか
- 滞在希望期間にはどのような作業があるか
返信が来たら滞在に向けて交渉する
【質問例】
- どのようなファームなのかを確認
- 滞在期間中の作業内容の確認
- 1日のリズム(起床時間、作業時間、就寝時間等)
- WWOOFer にどのような事を望むか、特別なスキルは必要か
- 滞在期間中の気候
- 集合場所と時間(ピックアップしてくれることが多い)
- 持ち物(下記)
- 滞在期間中、ホストの家には他に誰が滞在しているか
- 食事内容(アレルギー、ベジタリアン等に対応してもらえるか)
- 都市部までの距離(買い出しや観光等で都市部に出るにはどうすれば良いか)
- 最低滞在日数
- 宗教の有無。WWOOFer がその習慣に従うべきか否か
- 現地で仕事もしたい場合、パートタイムの WWOOFer をして滞在可能か
- WiFi環境の有無
- 子供、ペットはOKかどうか
サイトに載せている情報は最新のものではない可能性も多々あるため、他に気になる事がある場合は事前に全て聞いておくと良い。
滞在先が決定したら
WWOOF は金銭の授受が発生しないため、双方の「信用」がベースとなる事を念頭に置いた行動が望まれる。滞在を決定したにも関わらず、連絡も無しにキャンセルするようなことは避けよう。
- 交渉~実際に行く迄に期間が空く場合、意思が変わらない旨を定期的に連絡する
- もし予定を変える場合は即座にホストに知らせる
- 電話をする場合は、午後9時以降は避ける(農場の夜は早い)
注意事項
- 夏場は農繁期となるため、重労働が課される農場もある
- 冬場は動物の世話(ヤギ、馬、牛、アルパカなど)をする農場が殆どとなる
- 多くのホストは「最低2週間前後」の滞在を要求する。これはホストが WWOOFer に作業内容を教えるのに最低2週間程度は必要となるため
- ホストからの返信が無い/条件が合わない事もあるため、様子を見ながら複数のホストにメールをしておくと良い
- 予定よりも滞在を伸ばしたい場合、双方の合意があれば可能
持ち物
必須アイテム
- WWOOF メンバーシップカード
- 印刷して持ち歩くこと
- 汚れても良い服
- 丸洗いできる服が数点あると良い。冬場の場合はカナダの寒さに対応できる暖かい服装も忘れずに。
- 作業用ブーツ(ラバーブーツ)
- 農作業で使うため必須。
- 作業用グローブ
- 草むしりや卵の収穫に不可欠。
- 帽子
- 農作業中の日除けに不可欠。
- サンクリーム
- 日焼け対策、紫外線対策として男女問わず持参すると良い。
- ファーストエイド
- 農作業で怪我をすることもよくある。ホストが持っていることが多いが、一応持参しておいて損はない。
- ジャックナイフ
- ファームによって必要が無いこともある。ホストに確認しよう。
- タオル
- 自分用のバスタオル、フェイスタオル、作業用のタオルがあると良い。
- 室内用スリッパ
- 家の中で使う。
いずれも事前にホストファミリーに必要かどうか確認すると良い。貸してくれる場合も多々ある。
ホストファミリーは基本的に町から離れている場合が多い。小さなスーパー程度ならある所にはあるが、無い所には無いため、大事なものは忘れないようにしよう。
あると良いもの
- 汚れても良いスニーカー
- 多くのファームは自然豊かな土地にあるため、遊びに行くのも山や川などの大自然となる場合がほとんど。作業用ブーツ以外に汚れても良い靴を用意しておくと良い。
- シャンプー、リンス
- ファームからスーパー等が遠い場合が多いため、あらかじめ用意しておいた方が良い。
- 調味料
- ホストファミリーの中には「日本食」に興味がある人も非常に多い。しかし田舎に行けば行くほど日本的な調味料が揃えられない事が多いため、醤油やソースなどの調味料があると便利。
経験者へのインタビュー
今回は 2014年の夏~秋にいくつかのファームに挑戦したSさんにお話を伺いました。
- WWOOF を始めたきっかけは?
- 姉からオーストラリアで WWOOF をしていた友人の話を聞いて興味を持ちました。オーストラリアは WWOOFer 人口が非常に多いようです。お金をかけずに旅をできる所、地元の人の生活を体験できる所、世界各国から集まる WWOOFer とも知り合える所に惹かれて始めました。
- 何故オーストラリアではなくてカナダにしましたか?
- 考慮はしたのですが、自分にとってはカナダの方が魅力的でした。オーロラが見られること、ロッキー山脈の大自然、雄大な雪山など、“好きな種類の自然”だと思ったんです。アメリカに近いことも魅力でした。
- どのビザで渡航しましたか?
- 最初は観光ビザで入国し、半年後にワーホリビザに切り替えました。まず渡航前に「WWOOF をするにあたって、どうすればワーホリビザを有効活用できるか」を考えたんです。その時に実際に WWOOF をした先輩達のブログなどを読んで、ビザが切り替えられることを知りました。カナダでは観光ビザで6ヶ月滞在でき、その間に語学学校も通えるため、少し語学力を上げてから WWOOF に出発できました。結果的にこの手段は大成功だったと思います。
- 予算はどれ位を用意しましたか?
- カナダ滞在用の費用としては150万円位貯めました。ただ WWOOF 自体に必要なのは移動費だけなので、半年で最低30万円程度あれば大丈夫だと思います。私は最初に観光ビザでバンクーバーに入り、3ヶ月は語学学校に通ったので、その時はもちろん学費・滞在費・食費などがかかっています。
- 実際に使ったお金は?
- WWOOF の会員登録50ドル、農場までの移動費、交際費だけです。
- 行く前に不安はありましたか?
- 日本での仕事を辞めてからは「何であたし WWOOFに行こうとしてるんだろう・・・」とか思ってました(笑)。「やっぱり日本がいい!」と思い始めましたし、英語力も無いし、不安の方が大きかったです。でもとりあえずカナダに行ってみようと思って、まずは学校に行って、卒業間近でようやく“WWOOF 探し”を始めました。今は WWOOFer をやって凄く良かったと思っています!
- WWOOF 出発前の情報収集はどうやって?
- 実際に WWOOF に行った人のブログを探したのですが、カナダで WWOOF をやっている日本人はとても少ないです。そこで、オーストラリアの WWOOFer のブログを読んだのですが、中には後輩 WWOOFer の為に細かい説明をしてくれている優しい人がいて、とても参考になりました。
- 滞在先探しはどうやって?
- 定石通り、WWOOF のサイトに会員登録をして探しました。自分は WWOOFer からの「コメント」と「写真」が載っている所に絞って探しました。
ホストファミリーの中には、予約がいっぱいだと返事をくれない所もあるので、私は一気に10箇所くらいのホストにメールを送っていました。
もちろん、親切なファミリーは予約の有無に関わらず返信をくれます。ホストファミリーは「○月までは予約がいっぱいだから無理」「○日から数週間受け入れ可能」などの返信をくれるので、そこから質問や交渉を始めます。
大体の所が「最低2週間は滞在して下さい」という感じでしたが、私が滞在したファミリーは実際に行ってからも「どれくらいステイしたい?」などと聞いてくれました。1軒目に関しては延長も可能でしたが、これは状況に寄ると思いますし、ファームによってバラバラだと思います。
結果、夏の間にはケロウナとバンクーバーアイランドの2軒に滞在しましたが、とても良い環境のホストファミリーに巡り会えて良かったです。
- ホストファミリーはどんな人たちでしたか?
-
1軒目
- 場所
- ケロウナ/カナディアンの老夫婦のお宅
- 滞在期間
- 8月に1ヶ月
- WWOOFer 人数
- 6人
- 作業
- 草むしり(Weeding)、収穫(Harvest)、温室(Greenhouse)のペインティング、種まき/植え付け(Planting)、挿し木(Cutting)、苗の植え替え(Replant)など。その他、収穫した果物(ストロベリー、ブラックベリー、クランベリー、アプリコット)でのジャム作り。チャイルドケア。孫が遊びに来た時に「今は外が暑いから、女の子は中にいたいよね~」などと言われて遊び相手をしました。折り紙をしたり、バースデーパーティをしました。
こちらのファミリーは、去年滞在していた WWOOFer が Webサイトのコメント欄に自作したイントロダクション・ムービーを載せていたので、それを見て決めました。
裕福な家族が趣味でやっている小さなファームで、日常的には販売すらしていませんでしたが、2回だけ奥さんの勤めるリゾートホテルで小さいマーケットを開いて売りました。
常に手作りのお菓子が置いてあり、作業が無い時はレシピを教わって作ったりもしました。とてもオープンで「これから旅行に行くから2日家をあけるけど、よろしくね」と言って、ベッドルームも開けっ放しでお出かけしたりしていました(笑)。
ダウンタウンまで車で30分の距離でしたが、車を貸してくれたりもして、非常に楽しい滞在生活が送れました。
2軒目
- 場所
- バンクーバアイランド/夫婦+子供が2人の4人家族
- 滞在期間
- 9月に1ヶ月
- WWOOFer 人数
- 1人(自分のみ)
- 作業
- 草むしり(Weeding)、収穫(Harvest)、種まき/植え付け(Planting)、挿し木(Cutting)、卵の収穫。
こちらのファミリーは、「楽しんでやってもらいたい」「経験してもらいたい」という感じでした。
ホストファザーと一緒にお話ししながら仕事をするのですが、1日に色々な種類の仕事をくれて楽しかったです。
また鶏が総計400羽ほどいたのですが、「もし動物が苦手だったり、無理な作業があったらすぐに言って。やりたくないことはやらせたくないから」と言ってくれました。
ティタイムなどの休憩も充分にあり、クッキー、ケーキ、パイなどを常に焼いてくれました。小さい町まで10分で、そこにはスーパー、ドラッグストア、小さいモールもあるので不自由しませんでした。
この家では自転車を貸してくれました。
- 巡り会った WWOOFer はどんな人たちでしたか?
- ヨーロピアンが多かったです。自分の周りはドイツ、フランス、スウェーデンの人が多くいました。ケロウナではケベコワにも沢山会いました。日本人は少ない印象ですが、ケロウナでは1人だけ日本人の子にも会いましたし、ホストファミリーは「日本人も結構来てるよ」と言っていました。
WWOOFer は大きく分けて2種類いて、「農業/オーガニックに凄く興味がある」か「旅行をしながらカナダを周りたい/文化交流がしたい」かのどちらか。自分は後者で「他文化での生活を体験してみたいけど、ホームステイは高いから WWOOF だ!」と思っていました(笑)。あとは、姪っ子が牛乳アレルギーなのでオーガニックに興味が無くはありませんでした。
WWOOFer はやはり自然が好きな人が多く、休日はみんなでハイキングをしたりしました。
- 英語力は伸びましたか?
- リスニングは確実に伸びました。私は人見知りだったので、最初は凄く気を遣っていたのですが、ホストが沢山話しかけてくれて、溶け込み易かったです。
またWWOOFer 同士は仲間意識もあり、すぐに和気藹々と話せる関係になります。一日中朝から晩まで一緒で、休みも一緒なので。最初は「何で来たのー?」から始まり「今迄はどういうことをしてたの?」「他都市での WWOOF はどうだった?」など、共通点があるから話が膨らむんです。
- 失敗はありましたか?
- 自分は・・・ほとんどありません。大満足の WWOOF でした!
強いて挙げるなら下記3つ。
- 次からは日本の調味料や食材を用意して行こうと思っています。どちらのホストも日本文化や日本料理に興味があったので、お世話になっているお返しに日本料理をご馳走しようと思ったのですが、何せ田舎なので調味料や食材が揃わないのです。ちなみにオムライス、チキン南蛮、茶碗蒸しなどを作りましたが、「お好み焼き」が一番好評価でした。その際、最初のファミリーは非常に裕福だったので、作る時には食材費を出してくれました(笑)。2軒目は「あるものを好きに使ってね」という感じだったので、ウエスタンスタイルになりました。
- WWOOF をしようと思ったら、季節やビザを考慮しつつ大まかで良いので長期的な計画を立てておくことをお勧めします。例えば私はバンクーバーアイランドに行きたかったのですが、始動が遅くなり、メールを送った時点で既に夏が来ていました。夏場はただでさえ WWOOFer の活動が盛んな上、現地の大学の休みともかぶり、滞在先を見つける事ができませんでした。そこでケロウナに行く事にしたのですが、バンクーバーアイランドも諦めきれず、少し時期をずらして行く事にしました。
- 滞在先は余裕をもって決めた方が良いと思います。何もしない間に時間とお金が無くなっていくので(笑)。私の感覚だと、一ヶ月前位には決めておくのがお勧め。
- WWOOFer に向かない人っている?
- ホストがやはり自然が好きな人が多いので、犬など大きめの動物を飼っている家がとても多いです。著しく動物が苦手だとか、アレルギーがある場合は厳しいかもしれません。虫も沢山いますが、虫は慣れると思います(笑)。
- WWOOFer によくあるトラブルは?
- 韓国から来た WWOOFer に聞いたのですが、3週間の予定で行ってみたら泊まる所が予想以上に汚かった上、一日8時間の重労働だったそうで、その子は3週間から2週間に滞在を短縮していました。「行ってみたら思っていたのと違う」というのは、そこそこあるようです。
- 今後の計画は?
- これからオンタリオに向かいます。バスでの横断にも興味があったのですが、ファームの時期を逃したくないので飛行機で行くことにしました。
計画としては、オンタリオで12月までは観光をしながら WWOOF をして、徐々に都市移動していこうと思っています。その後は普通に働くかもしれません。
また日本に帰ったら自分で野菜を育てたいと思っています。カナダは日本とは野菜の種類が全然違い、世界の野菜を見られて楽しかったです。例えばコリアンキューカンバーや南アフリカの南瓜など。やはり野菜には前以上に興味を持ちました。
- ビザが切れた後の計画は?
- とりあえず帰国します。日本戻って、まずは日本で WWOOF をするかもしれません。また今後は機会があればNZには行きたいと思っています。これは知り合った WWOOFer にお勧めされたため。
- 感想をお願いします。
- 色々な土地や人の家に滞在しながら、各地を旅行できるのは本当に楽しいです。都市部や観光地などだけではなく、田舎も行けるし、世界中の人々に会えます。「お金も貰えないのに農作業なんて、よくやるね!」って言われることもありますが、タダで泊まれて、経験ができて、出会った人達と仲良くなれる。最高の体験だと思います。