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生活費ゼロ!?超低予算でカナダをエンジョイしながら英語力も上げちゃう方法

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生活費ゼロ!?超低予算でカナダをエンジョイしながら英語力も上げちゃう方法

2019/9/18 更新

目次

「そんな都合の良い話あるわけないじゃん」と疑われてしまいそうですが、そんな都合の良い話しが本当にあるんです。 その辺でテントを張って・・・などという超少数派の人を対象とした提案ではありませんのでご安心を。

さてその方法とは、ズバリ。「Work Exchange」。またの名を「Help Exchange/Cultural Exchange」など呼び方は色々。 これは簡単に言うと、労力を提供する代わりに食事や部屋など生活に必要なものをお金以外の形で提供してもらうという内容です。

Work Exchange プラットフォーム

Work Exchange プラットフォーム Work Exchange を利用するためには、まず受け入れホストの検索が必要です。これらの斡旋を高額な手数料で行っている業者も多数ありますが、今回はそれらは除外し、あくまでも、検索からホストとのやり取りまで全て自分で行うことができる自力型のプラットフォームサイトを対象にします。

これらのサイトは実はたくさんあるのですが、今回はその中でもカナダ国内でのホストの登録数、利用者数が最も多い下記の3つを紹介します。全て年会費数十ドルの会員制ですが、検索や詳細の閲覧までは会員でなくてもできます。

Workaway
2002年発。全ヶ国対応。カナダ国内だけで 2,200件以上のホストが登録。分かりやすいインターフェースで検索機能が充実。ファームステイの他、様々なタイプのホスト、仕事内容が検索可能。

HelpX
2002年発。全ヶ国対応。カナダ国内だけで 1,700件以上のホストが登録。絞り込み検索の機能が不十分。会費がリーズナブル。ファームステイの他、様々なタイプのホスト、仕事内容が検索可能。

  • £20 EUR(約 $30 CAD)/2年
  • www.helpx.net
  • 18歳以上(上限なし)

WWOOF Canada
カナダのファームステイ専用/定番サイト。800件以上のホストが登録。ファームステイのホスト数はこの中で最多。WWOOF AustraliaWWOOF ジャパンWWOOF USA など、各国用の専用サイトあり。

  • $50 CAD/2年
  • wwoof.ca
  • 19歳以上(上限なし)

ファームステイに関しては、この3つ全てで検索できますが、逆にファームステイ以外を希望する場合は、「Helpx」か「Workaway」のどちらかを使うことになります。 また、3つとも「シングル/ジョイント(ツイン)アカウント」に対応しているので、友達やカップルで一緒に参加することもできます。

ちなみに、カナダ以外の場合は、下記のようなサイトも使えますので参考までに貼っておきます。

 

まずやりたいことを決める

ファームステイ or ファームステイ以外 まずは何をやりたいかを絞り込みましょう。

やりたいことが決まっていない人は、まず「ファームステイ」と「ファームステイ以外」で切り分けるところからスタートすると良いと思います。

労働時間の目安は、仕事にもよりますが平均 1日4~6時間(週 20~30時間)程度週休2日 が一般的です。

 

ファームステイ

ファームステイというと、泥や汗にまみれたキツイ仕事を想像するかもしれませんが、過去の体験者の話を聞く限りでは、無給ということもあってか、そこまでこき使われるようなことは稀のようです。 また、ファームステイと言っても、動物の飼育や菜園栽培などの農作業とは限らず、ファームの家族の子供の世話や食事作りの手伝いなど、家の中の仕事もあります。

その他、ファームステイの場合は下記のような特徴もあるので、検討する際の参考にしてください。

ファームステイの特徴
  • 部屋と食事が提供される
  • 特に東方面は冬の間、休業となるところが多い
  • 都心部から離れた田舎町が多い
  • ホストファミリーや他の参加者と生活を共にするため、より仲が深まる

家賃、食費の両方を節約でき、周りにお金を使うような店もないところが多いため、滞在中の費用がほとんどかかりません。また、最初から長期滞在の約束ができない場合でも、近所の農場に引っ越しするなど、移動費を抑えた長期滞在がしやすいのも特徴です。

少しでも費用を抑えたい人がより確実に長期滞在するなら、ファームステイがベストな選択と言えるでしょう。

 

ファームステイ以外

Helpx」や「Workaway」にはファームステイ以外に、下記のような仕事も登録されています。

  • ホステルやB&Bのハウスキーピングやフロント
  • ペットシッター/ベビーシッター/チャイルドケア
  • 家主不在中のお留守番(ペットや植物の世話など含む)
  • 家事手伝い
  • 地域コミュニティのプロジェクト
  • 建設/修理/ペンキ塗り
  • 観光客の対応
  • 指導/教育
  • 言語交流
  • アート関連
  • コンピューター/インターネット関連
  • 船舶による航行/漁
  • チャリティー

「ファームステイ以外」の特徴
  • 部屋のみで食事が提供されない場合も多い
  • 都心部に近いところも多い
  • ホストによって仕事内容や報酬は大きく異なる

ファームステイ以外の場合、食事が提供されないところも多いですが、その代わり、都心部やその周辺などのホストも多いため、多少食費がかかっても、便利な土地に住みたい人はこれらの中から希望に合ったホストを探すと良いと思います。虫が苦手、太陽に当たりたくないなどの人も同様にこちらが良いかもしれません。

僕がサイトを見ていてとっても魅力を感じたのは、「家主が旅行などで不在中、ペットやガーデニングの世話をしながらお留守番」。短期間、タダで別の土地に住み、動物や自然に囲まれて住めるなんてサイコーじゃないですか?

 

参加するために必要な英語力と、得られる英語力

参加するために必要な英語力と、得られる英語力 ファームステイに限らず、ホストのほとんどは現地の人で、参加者はドイツ、フランスなどヨーロッパからの人が多く、カナダ人もそれなりの高い割合を占めます。アジア人も少なからず居るものの、その中でも日本人の割合はかなり低いと言えます。

そのため、参加するためには、英語による基礎的なコミュニケーション能力は必須(地域によってはフランス語も可)。ホストを探す段階での英語での読み書き、そして滞在中の指示の受け答えなど、中学生で習った程度の英文法とそれらを使った英会話程度はできた方が良いでしょう。 仮に英語が全く分からない状態で、誰かに手伝ってもらうなどして、力ずくで参加したとしても、現地で困るのは自分自身です。参加する時点から自分の力で行い、その時点で無理だと思えば、まずは英語力を上げることに専念した方が良いと思います。もしお金に余裕があれば、最初に語学学校に行くなどして英語に慣れ、少し自信をつけてから参加するのもアリだと思います。

基礎的な英語でのコミュニケーションさえできれば、あとは100%英語環境の生活の中、友達の輪を広げながら、どんどん英語力を上げていけること間違いなしです。 また、英語力向上が目的であれば、期間は長ければ長いほど効果的なので、数週間と言わず数ヵ月など、可能な限り長期滞在を視野に入れて検討すると良いでしょう。

 

実際にかかる費用を見積もってみる

それでは、いくつかの例を挙げ実際にかかる費用を見てみましょう。 保険は、クレジットカード付帯のものを最長3ヵ月間使用することを想定しています。 各項目は、実際にかかると思われる費用よりも少し高めに算出しているつもりですので、もう少し費用を抑えることもできると思います。

ファームステイ 1ヵ月
航空券15万円
保険0円(クレジットカードの付帯保険)
ファームへの移動費1万円
雑費/予備資金5万円
合計21万円

ファームステイ 6ヵ月
航空券15万円
保険3万円(クレジットカードの付帯保険+カナダの民間保険)
ファームへの移動費5万円
雑費/予備資金10万円
合計33万円

ファームステイ以外 6ヵ月
航空券15万円
保険3万円(クレジットカードの付帯保険+カナダの民間保険)
ホストへの移動費10万円
食費15万円(月2万5千円)
雑費/予備資金10万円
合計53万円

語学学校 3ヵ月 + ファームステイ以外 3ヵ月
航空券15万円
保険3万円(クレジットカードの付帯保険+カナダの民間保険)
学費30万円
通学中の生活費30万円(ホームステイや交通費など)
ファームへの移動費3万円
雑費/予備資金5万円
合計86万円

学校に行く場合は学費の分少し高く見えますが、それ以外はメチャクチャ安くないですか?

旅行に行ったり、飲みに行ったり、レストランで外食したり、贅沢に生活すれば大幅に経費は変わってきますが、それは予算に応じて検討するとして、必要最低限の生活をしながら、経験値/英語のスキルアップが同時にできることを考えれば、これはとても素晴らしいアイディアではないでしょうか。

このくらいの金額なら仕事を辞めたきっかけに、自分探しや気分転換目的にカナダに来て長期滞在することも比較的簡単に実現できてしまいますね。

 

ワークビザは必要?

カナダ・ワークパーミット Work Exchange は、労力を提供する代わりに報酬として食事や部屋などを提供してもらうというのがコンセプト。 お金を受け取らなければワーク(就労)ビザは不要と思われがちですが、そういう単純なことではありません。

僕は法律の専門家ではないため、細かい部分に関しては専門家などに相談いただくとして、大まかなには下記のように切り分ければ良いと思います。

ワークビザが必要なケースと不要なケースの切り分け
  • ワークビザが必要なケース
    ホストが商業/営利目的に行っている(Commercial)業務を手伝う場合。
  • ワークビザが不要なケース
    ホストが非商業/非営利目的に行っている(Non-commercial)業務を手伝う場合。ただし、それがカナダに来る本来の目的であってはならない。

要するに、カナダ居住者の仕事を奪い雇用率に影響を与えてしまうような状況を心配しているわけですね。

家族が運営する「Non-commercial」のファームに各ホスト最長4週間、パートタイム程度の時間数で手伝う場合はワークビザは不要」と移民局のサイトにもハッキリ記載があるものの、それ以外の微妙なケースについては各自の責任で判断してください。

また、ワークビザが不要なケースであっても、それが「カナダ渡航の本来の目的であってはならない」ということなので、入国の際、名目上は観光/旅行などということにしておく必要があります。

入国時の質疑応答では「ボランティアをする」「ファームステイをする」「お手伝いをする」などは勘違い/誤解を招く可能性があるので、ゼッタイに言わないようにしましょう。また、持ち物についても同様、明らかにそれらに関連すると思われるような物は持ってこないことをお勧めします。

ワーキングホリデーを利用される人は全く心配無用ですが、観光で来る人の場合は十分注意してください。

WWOOF Canada:VISA Information
wwoof.ca/how-it-works/visa-information

カナダ移民局:What kind of activities are not considered to be “work”?
www.canada.ca/・・・/temporary-residents/foreign-workers/what-is-work.html

 

おまけ

CouchSurfing 今回は労力を提供する代わりに部屋や食事などを提供してもらうという内容を紹介しましたが、タダで住ませてもらうと言えば、「CouchSurfing」というコミュニティ・サイトが有名です。 これは、文化交流などを目的に、家の空いたスペースを無料で提供するホストと、そこに一時的に寝泊まりしたい旅行者をマッチングさせるコミュニティサイトです。

必ずしも個室を提供してもらえるとは限りませんが、特定の場所に滞在するのではなく、都市を転々とすることを目的とするなら「CouchSurfing」もかなり使えると思います。

CouchSurfing
www.couchsurfing.com

 

参考サイト

特集「WWOOF でファームステイ体験」 | GoToVan
gotovan.com/features/view.php?id=15

コラム「お金をかけず確実に英語環境を手に入れて会話力を伸ばす方法」 | GoToVan
gotovan.com/column/view.php?id=479

 

 

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