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カナダに行くためのビザの種類のおさらい

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カナダに行くためのビザの種類のおさらい

2019/9/3 更新

カナダに行くためのビザの種類のおさらい

2016年に電子渡航認証システム「eTA」が導入され、2018年末にはビザ申請における「バイオメトリクス(顔写真&指紋)」の提出が義務づけられるなど、ここ数年で、カナダのビザの仕組みは大きく変わりました。そのせいで、ビザに対する敷居がさらに高くなったと感じている人も多いのではないかと思います。 さらに、これらの申請要件が追加されたことで、ビザの仕組みが複雑に見えてしまい、「渡航目的/滞在目的に応じたビザがどれなのか」「そもそもビザの事前申請が必要なのか」「観光で何ができるのか」などがはっきり分からず、不要なビザ申請を行っている人もチラホラいたので、ここで改めてビザの基礎について説明したいと思います。

今回の対象は、僕が過去にサポートしてきた中で最も需要の多かった、観光学生ワーキングホリデー(以下:ワーホリ)で、移民全般やスポンサーありの就労ビザ、その他特殊なビザに関しては対象外とします。そして国籍はあくまでも日本を前提としています。他国籍の場合は根本的に当てはまらない内容もあるためご注意ください。

 

ビザの種類と比較

このページでは、入国の手段/滞在ステータスとして、学生ワーホリ、そして、観光 の3つに絞って説明します。それぞれの特徴を表にすると下記のとおりです。

各ステータスの比較
観光学生ワーホリ
就労不可不可(例外あり)
学校
期間最長6ヵ月就学期間と同期間1年
延長の可否不可
移民局への申請不要必要必要
eTAの別途申請必要不要不要
年齢制限なしなし30才以下
バイオメトリクス提出不要必要必要
申請&取得までの期間即時(eTAのみ)約2週間平均3週間-8週間
申請料$0
+eTA $7
$150
+Biometrics $85
$250
+Biometrics $85

学生/ワーホリ ビザは、厳密には「Study/Work Permit」で「ビザ」とは異なります。 本来カナダへの入国、滞在には「観光ビザ/一時滞在ビザ(日本人の場合は eTAのみ)」の申請が必要ですが、これらは Study/Work Permit申請時に自動で発行されるため別途申請は不要です。 世間一般的に、これらをひとまとめに「学生ビザ」や「ワークビザ」と呼んでいます。

観光

観光 日本人が観光目的でカナダに行く場合、eTAの申請のみで最長6ヵ月の滞在が可能です。入国時にビザの発給もありません。要するに、ビザなしの「ただの観光客」ですが、期間中であれば学校にも通うことが可能です。

しかし中には、入国審査官の判断により下記のような制限付きの滞在許可を受けてしまう場合があります。

  • パスポートにスタンプを押され日付を追記される
    この日付が観光として滞在できる有効期限となります。
  • Visitor Record(下記写真のような用紙)を発給される
    この場合は通常、滞在可能期間が6ヵ月未満の期間に指定されたり、学校に行くことを禁止されるなど、制限付きのステータスとなります。観光、学生、ワーホリでカナダに滞在している人が、観光として滞在を延長した場合も、全てこのステータスとなり、合法的には学校に行くことができなくなります。 Visitor Record

ビザも何も持たない「ただの観光客」は、仕事以外であれば大抵何でもできる、ある意味、自由なステータスとも言えます。

「ただの観光客」ができること
  • 観光
    最長6ヵ月カナダに滞在できます。
  • 学校
    観光としての滞在期間中、学校に通うことができます(コースの一環として就労が含まれないもの)
  • ファームステイ
    "厳密には"、1つのホストで最長4週間までとなっています。

観光ビザ(Visitor Visa)/一時滞在ビザ(Temporary Resident Visa)」とは本来、カナダ入国において、ビザの申請が必要な国の人(日本人は対象外)が取得する、パスポートに貼り付けられるステッカータイプのビザを指します。日本人の場合はどのケースもこれには該当しないため、厳密には「ビザ」ではありませんが、大まかに「観光 = 観光ビザ」と呼んでいると理解しておいてください。

Visitor Visa と Visitor Record の違い(英語)
www.cic.gc.ca/english/helpcentre/answer.asp?qnum=1452

 

学生ビザ

学生ビザ 学生ビザは、学校に行く人のみが申請できるビザです。申請には、移民局指定校 からの「入学許可証(Letter of Acceptance)」が必要となります。入学許可証は通常、学校の申込み&支払いが完了したあとに発行されます。

移民局指定校一覧
www.canada.ca/・・・/study-canada/study-permit/・・・/designated-learning-institutions-list.html

学生ビザの期間は、学校に通う期間をカバーできる形で移民局より指定されます。通常は学校の修了日よりも余裕を持って(数週間~数ヵ月など)長めに発行されます。

学校の期間が6ヶ月未満の場合は、そもそも学生ビザを申請することなく観光として入国/勉強できますが、延長、または進学で滞在期間が6ヶ月以上になる可能性がある場合など、希望に応じて学生ビザの申請自体は可能です。

逆に下記の場合は、学生ビザの申請が必須となります。

学生ビザが必須のケース
  • 学校の期間が6ヶ月を超える場合
  • カリキュラムの一環として就労が含まれる(Co-opなど)
  • 6ヶ月以上の専門コースで off-campus(週に20時間までの就労)を利用する場合

申込みした学校が専門学校や大学の場合、条件を満たせば、下記の制度を利用して合法的に働くことが可能です。 語学学校やESLプログラムの受講は対象外です。

学生ビザで働けるケース
  • Co-op(コープ)
    私立の専門/大学の中には、プログラムの一環で実習が含まれるものがあり、この場合は、学生ビザと一緒にワークビザも取得でき、実習の期間、受講プログラムに関連する業種で働くことが可能です。これを「Co-opプログラム」「Co-opワークビザ」などと呼んだりします。
  • Post-graduation(通称:ポスグラ)
    主に公立の専門/大学が対象で、8ヶ月~2年以下のプログラムを受講することで、就学と同期間、2年以上の場合は最長3年のワークビザが取得でき、卒業後に希望の業種で働くことができます。
  • Off-campus(オフキャンパス)
    専門/大学で6ヶ月以上の専門プログラムを受講している人が対象で、学生ビザのみで、学校に行きながら週20時間までのアルバイトが許可されます。

 

ワーホリビザ

ワーホリビザ International Experience Canada(IEC)プログラムの一環で、「Working Holiday」「Young Professionals」「International Co-op(Internship)」の3つのカテゴリに分かれます。日本人はこの内「Working Holiday(ワーホリ)」のみが利用できます。

ワーホリは、若者を対象とした、一生に一度だけ利用できる特別な制度です。 期間は1年で、期間中、旅行はもちろん、学校に行くことも、仕事をすることもできる、いわゆる何でもできちゃうビザです。

参加のための絶対条件は下記の2つです。

ワーホリビザの絶対条件
  • 18-30歳であること
  • 過去にワーホリに参加していないこと

大まかな申請の流れとしては、募集期間中にまず応募、そしてランダムで発行される招待状を受け取ったら、ビザの本申請に進めるという仕組み。毎年年末~年始ごろに定員や参加費などの応募要項の発表、募集が始まり、定員が一杯になると締め切りとなります。ここ数年は、日本人枠が 6,500人で、締め切りが夏~秋。「抽選」と呼ぶにはおこがましいほど超高確率。上の条件さえ満たしていればまず確実に参加できます。

2度目のワーホリ?

上記の条件を満たさない場合でも、移民局に認定を受けた下記の機関を利用することで、特定の人数枠/条件の元で、2度目のワーホリ、または、雇用主の協力のもと、通常日本人が利用できない「Young Professionals」などでワークビザの申請をできる場合があります。

過去1~2年、僕のオフィスに来た人の中だけでも、数名の人がこれらの機関を通してワークビザを取得しています。

移民局認定機関(Recognized Organization)

この例外については、下記のFAQで分かりやすくまとまっています(英語)。
www.stepwest.com/・・・international-experience-canada-faqs-2019/

これらの機関の中には、一番条件の緩いワーホリに対して、何千ドルもの手数料を設定しているところもあります。果たして、本当にそのビザにそれだけの価値があるのかどうか、他に手段がないのか、じっくり検討した上で利用してください。

 

eTA と バイオメトリクス

カナダ渡航のための目的、ビザの種類に合わせて、これらの申請/提出が別途必要になります。

eTA(電子渡航認証システム)

eTA は、空路でのでカナダ入国において、ビザの取得が免除されている国の渡航者(日本人含む)が対象です。車やバスなどの陸路、または船で渡航する人は対象外です。 観光、学生、ワーホリに関わらず全員必要ですが、学生ビザやワーホリビザでは、ビザ申請が許可された際に自動的に eTAも発行されるため、別途申請は不要です。

有効期限は申請してから5年間、またはパスポートの有効期限どちらか早い方で、有効期限内であれば再申請は不要です。

eTA はそもそも、ビザの取得が免除された人が対象なので、eTA自体はビザとは呼ばない方が無難です。

eTA | GoToVan 生活マニュアル

バイオメトリクス(個人識別情報)

カナダのビザ申請プロセスの中で、移民局より提出を要求されます。提出するのは「指紋 & 顔写真」の2つで、世界各地に設置されたカナダ移民局指定の「バイトメトリクス登録センター」で受付け可能です。 日本国内では東京都内の「ビザ申請センター(VAC)」1ヵ所のみとなります。北海道から沖縄の人まで対象者は全員このセンターに直接行く必要があります。なんてメンドクサイ・・・。ビザ申請時に日本にいない人など、日本国外でも提出可能です。

バイトメトリクス登録センター 一覧
www.cic.gc.ca/・・・/where-to-give-biometrics.asp

学生ビザ、ワーホリビザなど、ビザの申請をする人は全員提出が必要で、有効期限は10年。一度提出すれば10年間は再提出不要です。この中では唯一、観光で来る人のみ対象外(提出不要)となります。

バイオメトリクスについて | GoToVan お役立ちコラム

 

ビザ/滞在の延長

国境 観光、学生、ワーホリ、どのステータスでカナダに来たとしても、現地で他のビザに切り替えるなどして滞在の延長が可能です。

延長が可能なパターンとしては、

ワーホリ ▶ 観光」「ワーホリ ▶ 学生」「学生 ▶ 学生」「学生 ▶ 観光」「観光 ▶ 観光

同等のビザ、または下位のビザにのみ延長できるという風に理解すると分かりやすいと思います。

ちなみに、「観光 ▶ ワーホリ」「観光 ▶ 学生」「学生 ▶ ワーホリ」などは、延長ではなく新規のビザ取得として扱われ、国内での延長はできないため、ビザ申請後、許可証を持って一度国外に出て再入国、または国境に行って Uターン(flagpoleと呼ぶ)するなどで新しいビザに切り替える必要があります。

また、観光、学生ビザどちらも、延長回数の制限などは特に定義されておらず、全ては移民局の判断次第となります。 僕が対応した人の中でも、ワーホリから観光に切り替えて延長し続け、4年、5年またはそれ以上カナダにいる人もいます。延長に関しては、しっかりミスなく申請すれば比較的通るものなので、それほど神経質になる必要はないでしょう。

ただし、特にワーホリの後、観光で延長し長く滞在している人の不法労働率が高いのか、旅行などでカナダを出て再入国する際、深く追及されたり、それによりバレて入国拒否される人もチラホラいるので、不法労働している人、またはしていた人で再入国する予定の人は、スマホやPCの過去のメールやメッセージ類の履歴、アドレス帳などを消去するなど、十分な対策をした上で入国に臨んでください。

 

ビザの申請に関して

ビザ申請 カナダのビザ申請に関しては、申請者自身が自力で行えることを目的に、そのほとんどはオンライン上でできるようになっていて、また、その内容も年々簡略化されてきています。

カナダ含め北米は日本以上にオンライン化が進んでいて、普段の生活において、手続きや申請、購入などオンラインでしか行えないこともたくさんあります。

そういう意味では、ビザの申請は、これからカナダで生活をするにあたっての突破するべき最初の関門とも言えます。 カナダに行くと決めた時から留学/旅行は始まっていると思って、ビザの申請の時点から自分自身の力で解決できるよう是非挑戦してみてください。

ビザの申請は、もし仮に不備があったとしても、移民局から訂正/追加するよう要求されて済むこともありますし、最悪却下されたとしても再度申請すれば良い。そのくらいの気持ちで挑んでも良いと思います。

eTA申請、ワーキングホリデー、観光への延長申請に関しては下記のサイトでもガイド付きで案内していますので参考にしてください。

GoToVan ビザ申請ガイド

 

参考サイト

カナダ移民局公式サイト
www.cic.gc.ca

ビザ申請用アカウントログインページ | カナダ移民局
www.cic.gc.ca/english/e-services/account.asp

ビザ申請にかかる期間 | カナダ移民局
www.canada.ca/・・・/services/application/check-processing-times.html

学生ビザ申請| カナダ移民局
www.canada.ca/・・・/study-canada/study-canada.html

IEC(ワーホリ)ビザ申請| カナダ移民局
www.canada.ca/・・・/work-canada/iec.html

滞在の延長 | カナダ移民局
https://www.canada.ca/・・・/visit-canada/extend-stay.html

eTA(電子渡航認証システム) | カナダ移民局
https://www.canada.ca/・・・/visit-canada/eta.html

バイオメトリクス | カナダ移民局
www.canada.ca/・・・/biometrics/facts.html

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