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Compass Card の21分ルール
2019/3/19 更新
バンクーバーの公共交通機関であるバス、SkyTrain(電車)、SeaBus(フェリー)は TransLink 社が運営していて、同じ乗車券で乗り降り、乗り換えができます。
そしてこの乗車券として主に利用されているのが、“Compass Card” と呼ばれる電子カードで、日本の Suica、PASMO、ICOCA と同じように1つのカードに定期券などの乗車券を入れたり、好きな金額を入金してプリペイドとして使用します。
実際の使用方法も同様、SkyTrain、SeaBus であれば、各駅に設置されているゲート(改札)でタップして入退場します。ただしバスの場合は、距離に関係なく料金が一律という理由もあり、乗車時にタップするのみで下車時のタップは必要ありません。
「21分ルール」というのは、この SkyTrain、SeaBus の駅で適用されるルールで、簡単に言うと、タップして駅に入場してから21分以内に同じ駅内でタップして退場すれば、費用はチャージされないという内容です。
床に食べ物を落とした時に適用されると言われるあの曖昧な「3秒ルール」とは異なり、こちらは21分以内であればシステム的に確実に適用されますのでご安心ください。
このルールが役立つ場面としては下記などが挙げられます。
最近は、コンタクトレス(非接触型)に対応したクレジットカードであれば、Compass Cardと同様にゲートでタップするだけで乗車券の支払いができてしまうため、誤ってクレジットカードが触れタップしてしまった場合でも、すぐにタップして退場することでクレジットカードへのチャージを回避できます。
論より証拠。ということで、この機能がしっかり動作するかどうかテスト&写真撮影してきました。
今回テストしたのは、SeaBus乗り場でもある Cordova Street の「Waterfront駅」から Granville Streetの「Waterfront Canada Line駅」までの区間。この距離は約1ブロックなので、雨の日や寒い日など、少しでも屋内を歩きたい場合に使えます。
Compass Cardの利用履歴をオンラインで確認してみると、入場時に一度3ゾーン分の料金がチャージされ、退場時に同額がそのまま返金されているのが分かります。
Compass Card は、タップインした際にまず最大の料金(3ゾーン)がチャージされ、タップアウトした際に本来の金額を算出し、差額が返金される仕組みです。そのため、タップアウトし忘れると3ゾーンの料金がチャージされたままになってしまうので、タップアウトはしっかりと確実にするようにしましょう。
21分ルールが適用されるのは、SkyTrain、SeaBusのみとなります。West Coast Express の場合は「60分ルール」。バスの場合は、タップ後すぐに運転手に乗車をキャンセルしたいと伝えれば、個別に対応してくれます。
日本だと通常、駅に入るだけでも入場券を購入しないとならないとならないため、それに比べるととても良心的。
定期券や1日券を持っている人には、全く不要の機能ですが、普段バスやSkyTrainを使用しない人は、知っておくともしかしたら役立つ日が来るかもしれません。
Compass Card | TransLink
https://www.translink.ca/Fares-and-Passes/Compass-Card.aspx
Tap to Pay| TransLink
https://www.translink.ca/Fares-and-Passes/Tap-to-Pay.aspx