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バンクーバーのヴィーガン事情

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バンクーバーのヴィーガン事情

2019/2/21 更新


ベジタリアン」が何かは知っていても、「ヴィーガン」が具体的に何を指すのかよく分からないという人は意外と多いのではないでしょうか。実は僕もカナダに来たばかりの時はそうでした。「他の国の言葉でベジタリアンのことをヴィーガンって言うんじゃないの?」くらいにしか思っていませんでした。
ヴィーガンの人が急速に増え、ヴィーガンと言う言葉が浸透してきたのは2010年以降だそうなので、時代の波的にはまだ比較的新しいダイエット法と言えるかもしれません。

中でもバンクーバーはヴィーガンやベジタリアン趣向の人が比較的多く集う街。それらの需要に合わせたメニューを提供する店または専門店も多く、知らずと「ヴィーガン」という存在が身近になってきます。

また、ヴィーガンやベジタリアンという日本人ワーホリ、留学生も一昔前に比べると増えていて、そういった人からの問合わせを受けるようになってきたことが、今回この記事を書こうと思った大きなきっかけの一つです。

ちなみに僕は、1年ほど前から“緩ヴィーガン”になった程度の、まだまだビギナーレベルなので内容に関しては大目に見てください。なぜ「緩」なのかは後半で。


ビーガンとベジタリアンの違い


どちらも菜食主義という意味では同じですが、より細かく見ていくと制限される内容に差が出てきます。
それぞれ世界共通の厳密な定義があるわけではなく、文化や習慣、また発信する機関によっても異なります。
ヴィーガンとベジタリアンについて、大まかな定義は下記のようになります。

ビーガンとベジタリアン
  • ベジタリアン(Vegetarian)
    基本的には肉類や魚介類は食べない菜食主義。
    卵や乳製品、ハチミツに関しては、摂る人摂らない人などいくつかのタイプに分かれます。
  • ヴィーガン(Vegan)
    肉類や魚介類はもちろん、卵や乳製品、ハチミツ、またそれらの成分も摂らない完全菜食主義。
    また、食事だけにとどまらず、革や毛皮、シルク、ウール、ゼラチンなど動物製品を使用しない人、さらに動物を使ったエンターテイメント、スポーツなども排除する人も含まれます。

簡単に言うと、ヴィーガンの方は食事の範囲を超えて、ベジタリアンよりも、より厳しく制限しているということです。


ヴィーガンである理由/目的


ヴィーガンである理由や目的は、細かいことを挙げればキリがないですが、大まかには下記に分けられると思います。

  • 習慣や宗教などの理由から生まれた時から家族がヴィーガン
  • 動物愛護のため
  • 健康目的
  • 人間本来の生態がヴィーガンだと信じる人

「アレルギーで肉が食べられない」「魚介類が嫌い」などは、それ以外のものは摂る場合が多いため、上記には含んでいません。
生まれながらにしてヴィーガンという人以外は、人生の途中で何かしらのきっかけによりヴィーガンに目覚めるわけですが、逆に何かしらの理由でヴィーガンから肉食に変わる人も中にはいます。


バンクーバーのヴィーガン事情


カナダの中でもバンクーバーのあるBC州はベジタリアン(8.6%)とヴィーガン(3.9%)の割合が最も高いそうです。

(写真:Dalhousie University

そんな理由もあって、バンクーバーにはヴィーガンメニュー、またはヴィーガン専門店が多く存在します。
大手ハンバーガーチェーン店「A&W」でも、ベジタリアンバーガーヴィーガンバーガーを扱っているほど。

また、日本人夫婦が運営する、世界で唯一のビーガンプリン専門店「Vegan Pudding & Co.」が数年で人気を大きく伸ばし、取扱店舗がみるみる拡大しているのも、バンクーバーがヴィーガンフレンドリーな街であることを示す一つの証と言えるでしょう。


ヴィーガンレストラン


「vancouver vegan restaurant」などのキーワードでググると多くのレストランがこの狭いエリアに集中しているのが分かります。
また、通常のレストランでも、メニューの各料理名の横に(Vegan)(Vegetarian)などのマークがあったり、材料がしっかり記載されていることが多く、たとえ希望の料理がメニューに無くても、サーバーの人にヴィーガンと伝えれば材料を抜いてくれたり他のものに変えてくれたりなど個別に対応してくれるところも少なくありません。
ホームステイも同様、ヴィーガンのファミリー自体はかなり限られますが、少なくともGoToVanの提携先では個別に対応してくれるところがほとんどです。

僕がカナダに来て初めて行ったレストランは、地元でも人気レバノン料理の「Nuba」。この時はまだヴィーガンの“ヴィ”の字も理解していない時で、人気があるから行ってみたという単純な理由。その後も、いくつか興味本位でこれらのレストランに行きましたが、正直美味しいとは感じませんでした。というより物足りないという感覚に近いと思います。
しかし、ヴィーガン実践後に行くとあら不思議。とても美味しく感じるではありませんか!
美味しい美味しくないは、先入観によって大きく変わる。「肉料理に似せた偽物」だと思い込んでいる内は何を食べても満足できない。もし仮に通常のレストランで肉料理として騙されて出されていたら同じ料理でも美味しく感じていたのかもしれない。ということに今更ながら気づきました。


ここで僕が最近よく行くレストランのご紹介。
Kingsway 沿いにある「Sun Bo Kong Vegetarian」。料理のタイプはアジア(中国)系。いつ行っても比較的空いていて、メニューの種類も多く、値段の割にボリュームもあるので3人以上で行くとより良いと思います。またここは昼の時間にDimSum(飲茶)もやってます。もちろん全てヴィーガン。

ダウンタウン周辺であれば、イエールタウンとガスタウンに店舗がある「MeeT」がお勧めです。こちらのメニューは北米式創作料理で値段的には上のレストランに比べると安いとは言えませんが、カジュアルな雰囲気でいつも多くの人で賑わっています。

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Meatless Monday


Meatless Monday(ミートレス・マンデイ)は、「動物愛護」「環境保護」そして「自身の健康維持」のため、週に一度だけでも肉を食べるのをやめようというキャンペーンで、2003年頃から世界各地に急速に広まり、現在では40ヶ国以上で行われているそうです。

個人をはじめ、学校や病院、飲食業、各地域の自治体で取り入れていて、バンクーバーでは「UBC」「SFU」「Langara College」「Capilano University」などの大学/専門学校までもがこのキャンペーンに参加しています。

普段から肉を食べている人にとって、週に1日ビーガン/ベジタリアンになるというのは、喫煙者が1日禁煙するのと同じくらい、またはそれ以上?難しいかもしれない。「一日たった3分鍛えるだけで腹筋がこんなに割れる」っていうあのCM同様、たった3分の効果が大きいのは分かっていても、“継続”ができないんです・・・。

しかし、そのたった1日肉を制限するだけで、多くの動物の命を救うことができるのはもちろん、その動物たちの維持/運送に必要な土地、水、電気、ガス、酸素などの消費を抑えることができ、結果、かなりの効果が期待できるそうです。
カナダ国内だけでも毎年8億頭(魚介類は除く)を超える動物たちが食料として殺されているそうなので、この数字を見るとこれらの効果の理由も分かるような気がします。ちなみに1人が一生かけて食べる量が少なく見積もって2,000頭、魚介類も含めると 7,000を超えるそうです。改めて数字を聞くと少し恐ろしさすら感じます。

そして肉の摂取を減らすことは同時に、慢性疾患、心臓病、糖尿病、肥満、癌など様々な病気のリスクを抑えることができるということで、自分自身の健康のため、賛同し実施する人が日々増えているそうです。

Vancouver Humane Society 「Meatless Monday」
http://www.vancouverhumanesociety.bc.ca/campaigns/meatless-monday/

Meatless Monday
https://www.meatlessmonday.com


僕がヴィーガンを目指すことになった理由


僕がヴィーガンを目指すようになった最初のきっかけの裏の裏には健康目的がありましたが、ヴィーガンを実際に始めた直接的なきっかけ、継続している理由は「無駄なことの排除」です。
僕はカナダに来て徐々に健康を意識するようになり、新しい健康法などを見つけたらまずは自分自身で実践してみるということを続けていました。

当時の僕は、ヴィーガンとはあくまでも動物保護が目的であり、健康との関連性は全く無いと思っていました。むしろ人間は本来肉食の生き物であり、健康目的という意味では肉/魚介類は食べるべきだと信じていたので、健康法としてヴィーガンという選択肢はありませんでした。今だから言えますが、ヴィーガンという行為を心の中で馬鹿にしてた部分もあったと思います。

しかし自分なりに健康について突き詰めていく中で、「人間は100%草食であり、本能から体の構造に至るまで、肉食である要素は何1つない」ということを、理解し確信することになってしまいました。
今まで、食べないといけない、食べた方が良いと思い込んでいたから食べていただけで、そうでないなら、肉を食べるという行為は、コスト面、健康面、動物愛護面においてマイナスのみ。要するにただの嗜好品ということになるわけです。だとしたら、僕にとっては必要な嗜好品ではない=無駄。そう分かった時から、僕のヴィーガン生活が始まったのです。

ただ、僕には愛犬Misoが居ます。
Misoをヴィーガンにすることはできず、月に数回は肉を買いに行っていますし、過去に買ったダウンジャケットなども処分せずに着ていますし、付き合いなどで誰かと食事に行く時は食べることもあるため、完全なヴィーガンとは言い切れません。これが上で“緩ヴィーガン”と書いた理由です。


ヴィーガンを実践して体に起こった変化



この記事を書いている時点で約1年経過していますが、正直、全く何も変化は感じません。
しかし僕にとってはこれが一番嬉しい結果。肉をやめたことで悪い意味での反応が出るかもしれないという不安があったのは事実なので、そういう意味では今の時点では成功と言えます。これからどのようになるか引き続き経過観察が必要です。

ヴィーガンを実践したことによる体への変化は今のところ感じませんが、上で書いたように僕はカナダに来てから様々な健康法を試し、継続していることがいくつかあります。
中でも、一番短期間で変化が起こり、長く継続していることは「1日1食」。厳密には、1日の内最低でも15時間またはそれ以上何も食べない時間を作るというもの。これについては 3年以上続いています。
最初の数週間は空腹による頭痛や眠気、目まいがありましたが、特定の期間を過ぎるとそれらの症状は完全に消え、同時に短期間で、ある体重まで一気に痩せ、そこからは安定、毎朝の目覚めはスッキリで昼間眠くならず集中力は高まるし、たまに起こっていた胸やけや胃もたれも起こらないし、お通じは良くなるし、虫歯は無くなるし(これは砂糖断ちが原因かも)、何よりも朝昼の食事の購入や準備、それにかかるお金や時間をセーブできるのは自分にとっては最も嬉しい効果です。もう二度と1日3食の生活には戻りたくありません。

もしかしたらこれを実践していなかったら、ヴィーガンを実践したことによる体への何かしらの変化はあったのかもしれません。

「ヴィーガンを実践しても変化がない」または「逆に具合が悪くなった」と嘆く人は、それ以外のことに目を向けてみると良いかも。と、僕は個人的には思ったりします。


ヴィーガンを目指すようになって気づいたこと


ヴィーガンを意識するようになって、食材の購入やレストランでオーダーする際に、成分や材料を気にするようになりました。
そこで気づいたことは、世の中の多くの食材(加工品)、食事には動物性の成分が含まれていたということ。そしてその中でも特にミルク、チーズ、卵に関しては想像以上に広い範囲で使われていたことが、かなりの衝撃でした。インフルエンザをはじめ、ほとんどの予防接種にも動物性の成分が含まれていることには今更ながら驚きです。
ingredient
ベジタリアンがヴィーガンになれない一番の理由は、ミルク、チーズ、卵をやめられないからだと聞いたことがありますが、その理由を改めて実感しました。
幸い僕自身は、食事に関して拘りがないため、食べたいという願望を断ち切ることは困難ではありません。しかしこれだけ多くの成分に含まれていると、ほんの少しの油断でつい摂ってしまう可能性があり、完全に避けて生きていくには相当神経を使う覚悟が必要だと感じました。逆を言えば、気にしなければ、至るところでミルク、チーズ、卵を摂っているわけで、人生の長い期間で見たら相当な量になると思い知らされました。


おまけ


ちなみに僕の健康理論では、病気(アレルギーや精神的なもの含む)の3大要因は「食事」「薬品全般の接種/使用」「ストレス」。健康を目指す上で、良いとされる何かを摂り入れることは一旦忘れ、普段摂っているものを見直し遮断することの重要性に意識を向ける。
これはあくまでも僕独自のリサーチと自身の体を通して勝手に確信したことで、医学や栄養学、統計学とは全く関係ありませんので、1つの素人意見として、共感した人だけ参考にしてください。

健康に限ったことではありませんが、現代では正誤に関わらず異なる様々な内容の情報がテレビやネット、本、雑誌など広い範囲の媒体で発信されている状況です。1つの情報を鵜呑みにせず、反対の内容も含めより多くの情報を収集し、パズルのピースとピースを組み合わせるように、自分なりの答えを導き出してください。

また、この記事はあくまでもこれからカナダに来ようとしているヴィーガンの人への豆知識と、ヴィーガンに興味がある人に向けた、ヴィーガン初心者である僕の体験談と感想に過ぎず、ヴィーガンを勧めるものではありません。
「やりたい人はやれば良いし、そうでない人はやらなければ良い」と思います。

そもそも僕自体がヴィーガンになりきれていない“緩ヴィーガン”の身分ですから・・・

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