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知らないと損っ!カナダ版「Amazon(アマゾン)」のお得な活用テクニック
2023/3/22 更新
ワーホリや留学でカナダに来てもAmazonで買い物したいと思う人は多いはず。日本でお馴染みの「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」はカナダにはなく、代わりに商品の種類は限られるものの「Etsy」や「eBay」、さらには「AliExpress」を利用することもできますが、日用品から電化製品まで揃い、初心者でも気軽に安心して利用できるオンラインの総合マーケットプレイスとなると、やはり「Amazon」がほぼ一択となります。
一見、Amazonほどの規模であれば世界中の国から利用できて当然と思いがちですが、実は限られた先進国にしか進出しておらず、プラットフォームとしてはアメリカのAmazon.com から、2022年に開設されたベルギーのAmazon.com.be まで計 22サイト。台湾や韓国ですら専用のローカルプラットフォームがないなど、実は世界的に見れば利用できて当たり前のサービスではなかったりするのです。
ちなみにカナダのAmazonは、日本のAmazonがサービスを開始した2年後の 2002年からスタートしていますが、扱っている商品はアメリカや日本と比べると少なく不便を感じることも多々あります。
そこで今回は、カナダのAmazonをより便利にお得に活用するためのテクニックを紹介します。
月額 | 年額 | |
---|---|---|
金額(税抜き) | $9.99 | $99 |
正直、カナダのAmazonの配達はプライムメンバーであっても即日または翌日に受け取れることは決して多くないため、速達の特典を実感することは難しいかもしれません。また、カナダの「Prime Video」は無料で見れる映画やドラマがそれほど多いとは言えず、品揃えが少ないと言われるカナダ版Netflix にすら及ばない印象なので、あくまでオマケ程度にしかならないと考えてよいでしょう。
そして、音楽が聞き放題となる「Amazon Music Prime」ですが、これはシャッフル再生しかできず、広告がないだけで無料版の「Spotify」みたいなもので、自由に好きな音楽を選択して聞くためには、追加料金を払って上位プランの「Amazon Music Unlimited」にアップグレードする必要があるため、これもまたオマケ程度の価値にしかならないと思います。
その他にもプライム向けのサービスがあるので、使えそうなものがあるかどうか見てみてください。
Amazon Prime
amazon.ca/AmazonPrime
ということで、あくまで一般の人においては、月に1~2回またはそれ以上Amazonで何かを購入する場合のみ、プライムの会員を継続する価値があるという判断でよいと思います。定期的に購入するわけでなければ、購入時に1ヵ月だけプライム会員になり、その間に欲しいものをまとめて購入する方法でもよいでしょう。仮に1品だけの購入ならいっそのことプライム会員にはならず、送料を払って普通に購入してしまってもよいと思います。
Amazonが公式に定める返品ポリシーでは、大抵の商品は30日以内であれば返品が可能としていて、逆に返品不可としているのが、開封済みのCD、DVD、ビデオゲーム、食料品などです。一般的な量販店と同様ですね。
このように返品のポリシー自体は緩いですが、重要なのは、返品の際の送料をどちらが負担するかという点です。返品可能=送料無料というわけではなく、返品送料に関しては、返品する商品の種類や返品の理由によって異なってきます。
まず、Amazonが「Free Returns」に指定している商品(主に衣類や宝石、時計など)については30日以内であれば無条件で返品可能で、さらに返品の際の送料も無料となります。それ以外の一般的な商品については、「出荷&販売共にAmazon(Ships from and sold by Amazon.ca)」または「出荷Amazon&販売は ***(Sold by *** and Fulfilled by Amazon)」と書かれているものであれば、理由によって返品送料が無料となります。
送料が無料になる理由としては、「商品説明に誤りがある」「性能や質が適切ではない」「適合しない、または使い物にならない」「商品の破損」「欠陥または足りない部品がある」「配達が遅すぎる」など、配達含めAmazon側(販売含め)が原因の場合は返品送料が無料になるというわけです。普通に考えれば当然です。逆を言えば本来の返品理由に関係なく、これらの理由を選択すれば送料は無料になってしまうのが現実です。たとえば、購入後に価格が下がる場合などもよくありますが、これらの理由では返品の際の送料は無料にならないものの「性能や質が適切ではない」という理由を選択すれば無料になるわけです。「性能や質が適切ではない」や「適合しない、または使い物にならない」という理由は嘘だと証明することはできないので、ある意味返品理由のワイルドカードになります。
一方、商品の中には「出荷&販売共にAmazonではない(通称:Amazonマーケットプレイス)」というものもあり、これらの場合は販売元の定める独自のポリシーが適用され、上記のように気軽に返品できるとは限らないため注意が必要です。しかしマーケットプレイスの商品は非常に限られているので、一般的な買い物であればこれに該当することは少ないと思います。
結論としては、大抵の商品であれば送料無料で自由に返品が可能ということになります。
About Our Returns Policies|Amazon.ca
そして、返品された商品はというと、返品の理由によって異なりますが、少なくとも未開封/未使用状態であれば再販、そうでなければ破棄、寄付、または販売元に返送などになります。しかし、現実は虚偽の理由で返品されるケースも少なくないため、開封&使用済みであっても再販されるケースは比較的多いと言えるでしょう。要するに返品された開封済み&使用済みの商品が新品として届くこともあるということです。
Amazonのカスタマーサポートとチャットするには、故意にだと思いますが、いくつかのリンクを踏まないとたどり着けないようになっています。この記事を書いた時点でのチャットページへの行き方は下記のとおりです。
最寄りの「Collection Points」の探し方、登録の仕方は下記のとおりです。
過去の価格を調べるツールは総称して「Price Tracker」と呼ばれていて、その中で僕が愛用しているのは「Keepa」というブラウザ用プラグインです。プラグインを入れておくだけで、Amazonの商品ページ内に下記画像のようなチャートが表示されるようになります。
プラグインをインストールしたくない人は、Webサイトから商品のURLを入れて価格をチェックすることもできます。
Keepa · Price Tracker
keepa.com
同様のツールとして、「camelcamelcamel」も有名です。
この方法であれば、未開封の状態で返品できるためDVDやゲームであっても問題なく返品することができます。
対応してくれるかどうかは販売元次第となりますが、安価な商品ならば新しい商品を無料で送ってくれたり、全額または一部を返金してくれることもごく普通です。
例外と書いたのは、稀に Amazonよりも返品ポリシーが緩い店があるからです。たとえば、アウトドアウェアの「パタゴニア(Patagonia)」。パタゴニアは返品/交換の期限を設けていないため、最低限の状態さえ保っていれば数ヵ月、数年後に返品/交換することができます。このような場合は返品ポリシーが緩い方の店で買うとよいでしょう。
しかしAmazonでは返品ポリシーが緩い反面、誰かが返品した商品が自分の手元に届く可能性が高いということだけは忘れてはいけません。もちろん、そのような商品を受け取ってしまった場合は、堂々と返品して買い直せばよいのですが、時間と手間がかかります。最初から同じ商品を2つまたはそれ以上購入しておき、1つを除いて返品するという超効率的な手法もありますが、返品する手間が確実に発生するため、特定の日までにその商品が絶対に必要などという場合以外は避けたいところです。
また、返品の際は、「Canada Post」や「Purolator」など、Amazonが指定する宅配業者の窓口やドロップボックスに持って行く必要があるため、これらの場所が家の近くにあるかどうかでも手間の度合いは変わってきます。
店頭で購入した場合は郵送の手間は省けるものの、対面での返品手続きとなり、返品理由を聞かれたり、状態のチェックなどもされることが多いため、Amazonほど気軽には返品できなかったりします。
このように返品には多少の手間はつきものですが、モノを購入する上で1番重要なのは、機能面や見た目など総合して満足できるかどうかです。しかしオンラインの場合、それは実際に購入して自分の手元に来るまで分からないため、返品/交換ができるかどうかは、購入者にとって損失のリスクを防ぐための重要な要素であり、それを気軽に行えるかどうかは購入する場所を選択する上で大事なポイントなのです。
僕は、一昔前まではAmazonでモノを購入することはあまりなかったのですが、返品・交換が気軽に行えるという事実を体感してからは、Amazonで買うことが増えたと思います。同時に返品する数もそれなりに多いのですが、代わりに必要性の低いものまで購入するようになった気もするので、結果的には Amazonに落とすお金は確実に増えており、そういう意味では Amazonの戦略にまんまとハマっているのかもしれませんが・・・。
最後に、本記事は Amazonの緩い返品ポリシーの悪用を推奨しているわけではなく、あくまで購入者の利益を追求することのみを目的に書いています。少なくとも出品者側の損益は微々たりとも考慮していませんのでその点ご理解ください。また、頻度、程度によっては悪質だと判断される可能性もあり、最悪の場合アカウントの停止などの可能性もゼロではないので、それらのリスクもしっかり考慮した上でうまく利用してください。