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バンクーバーのマスク事情
2020/6/28 更新
コロナの影響により閉店していた店も6月から徐々に開きだし、最近では、レストランやカフェでの店内飲食もできるようになってきました。
BC州は、コロナ後のサービス再開を4つのフェーズに分けて段階的に進めていくと案内し、最近フェーズ3に進んだところです。各フェーズの概要は下記の通りです。
フェーズ1と比べれば今は大分良くなってきたとは言え、まだまだ制限事項が多く、不便なこともたくさんあり、以前の街の状態とは大きく異なります。
その内の1つとしてマスクの着用が挙げられます。 元々北米では、マスクをして外出するという習慣は全くなかったものの、今回のコロナの影響でマスク着用率がグッと上がりました。それに併せて多くの店や施設でマスク着用を推奨、中には着用を義務付けしているところも増えているほどです。
マスク着用に関しての認識、意見は人それぞれで、180度異なる考えを持っている人もたくさんいます。 日本に住んでいる人、住んでいた人は、マスクに対する違和感はそれほどないかもしれませんが、そうでない人にとっては中々受け入れ難く、中には「電磁波が他人に感染するからアルミホイルの帽子(ホイル ハット)をかぶれと要請されているのと同じ」だと、表現している人もいるほどです。そう、下記が全て同じように見えるということです。
上の表現は少し極端だとしても、マスクに対する認識が根本的に異なる人、体質上の理由含め、着用を好まない人が世界には大勢いるのです。 実は僕もその1人。行かないとならない場所が着用を必須としていない限りマスクはしません。
そしてこのコロナ騒動から今まで何人かのワーホリ、留学生に会いましたが、マスクをしていない人の方が多かったのです。 日本はマスク率が非常に高いと聞いていますが、周りに合わせて仕方なくしてるだけの人も多いのではないか、と思い、今回バンクーバーのマスク事情について書いてみることにしました。
場所や時間帯によってもその割合は大きく異なりますが、平日、ダウンタウンの街中を歩いている限り屋外での着用率は5~15%程度という印象です。ただし、周辺の公園やビーチにいる人、海沿いを散歩している人ではさらに着用率は下がります。ちなみに公務員ですら大してしていません。
下記は6月末に撮った、ダウンタウンの中心「CityCentre駅」前の映像です。再生して見てみてください。 マスク率がそれほど高くないのが分かると思います。
参考までに、下記は同じ時間に同じエリアで撮った写真です。
上記の通り、屋外についてはマスク率は圧倒的に低いため、周りの目を気にして無理に着用する必要はありません。軽蔑の眼差しを感じることもありません。
屋内に関しては、その運営者によって案内が大きく異なります。 下記の写真はダウンタウンの中心にある「Pacific Centre」というショッピングモールですが、入口にマスク着用を推奨するサインが貼ってあります。
このようなサインを貼ってる施設、店は増えてきていますが、あくまでも“推奨(recommended)”ですので、着用するかどうかは各自の判断となります。着用を要求されたり注意されることはありません。
また、ダウンタウンの「Costco」「Wholefoods」「Nordstrom」など、入口でマスクを無料配布している店も稀にありますが、受け取るかどうか、着用するかどうかは各自の判断に委ねています(マスクの配布は既に終了しているかもしれません)。
屋外に比べると、屋内の施設では着用率は多少上がりますが、それでもまだまだ全体的には着用していない人の方が多いと言えます。
一方、マスクの着用を必須としている店が一部あります。要するにマスクを着用していないと入店できない、またはサービスを受けられない、ということです。
客とスタッフの密着が避けられないサービスなど、市からの要請があるケースも含め、マスク着用を義務付けているところは下記などです。
一般の店で義務付けているところは現時点、僕が把握しているのは下記の2店です。
バンクーバーの公共交通機関、SeaBus、SkyTrain、Bus に関してはマスク着用は "推奨(自己判断)" となっています。
しかし、バンクーバーからビクトリアなどに行く際に利用される BC Ferry については、乗車中他人と 2m 以上の距離を保てない場合はマスク着用という案内になっています。車に乗ったままフェリーに乗車する場合、自分の車の中に滞在しているだけならマスクは不要ですが、フェリー内の共有スペースでは、マスクの着用がほぼ必須。そのため、徒歩や自転車で乗車する場合は乗車時にマスクの有無を確認されます。
また、飛行機については、早い段階で乗車中のマスク着用が義務付けられ、今でもその状況は変わっていません。併せて、空港内の共有スペースに関しても、マスクは実質必須になりました。
ほぼ全ての語学学校は3月末よりクラス内授業からオンライン授業に切り替えました。 その後、ほんの一部の学校のみ6月初旬からクラス内の対面授業を再開していますが、多くの学校は7月、8月、9月を予定しています。
そして、既に再開している学校、近日再開を予定している学校全て、キャンパス内でのマスク着用は基本必須という案内になっています。
しかし、マスクをしている状態だと“声が聞こえずらい”、“口の動きが分からず理解しずらい”などの理由から、現在開校中の数校では、クラス内(授業中)に関してのみマスク着用は各自の判断としています。
語学学校は語学を勉強する場所ですから、口の動きや表情を隠してしまう通常のマスクは明らかに邪魔です。
今後、多くの学校が再開をはじめ、似たような問題に直面しそうなので、透明マスクとフェイスシールドが一体化したようなものが一般化されるかもしれませんね。
このように、カナダ バンクーバーでは現在、様々な場所でマスク着用を推奨、義務化するなど、マスクキャンペーンを強く推進しています。 今後あり得る2ndウェーブ、3rdウェーブ開催を通し、状況は変わっていく可能性も十分にあり、着用しないとならない状況がもっと増えるかもしれません。
ちなみにカナダでは、マスク着用のガイドラインで、非医療用マスク(Non-medical masks) の利用を推奨しています。N95/手術用マスクなどの医療用マスクは、医療現場、または実際に感染者と関わる人向けに残しておくようにということだそうです。
要するに、基本的には口と鼻をカバーしてあれば良い場合がほとんどなので、それらの代わりになるスカーフや大き目のハンカチなどをカバンに忍ばせておけば、大抵の場所で対応できるのではないかと思います。
BC's Restart Plan
www2.gov.bc.ca/gov/・・・-restart-plan
Non-medical masks and face coverings: About
www.canada.ca/en/public-health/・・・/about-non-medical-masks-face-coverings.html
TransLink Coronavirus (COVID-19) Guide
new.translink.ca/rider-guide/coronavirus-precautions
BC Ferry Travel Advisory
www.bcferries.com/current_conditions/travel-advisory.html
バンクーバー空港(YVR)YVR TAKEcare
www.yvr.ca/en/updates/takecare
COVID-19 Transport Canada
www.tc.gc.ca/en/initiatives/covid-19-measures-updates-guidance-tc.html