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ワーホリ、留学の都市選びに日本人の多い少ないが関係ない3つの理由

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ワーホリ、留学の都市選びに日本人の多い少ないが関係ない3つの理由

2020/3/14 更新

目次

ワーホリ、留学の都市選びに日本人の多い少ないが関係ない3つの理由 カナダにワーホリ、留学を決めた時にまず検討するであろう滞在都市。 大半の場合は、下記の候補から選択する人が多いのではないでしょうか。

ワーホリ・留学の都市リスト

王道的トップ2都市

  • トロント
  • バンクーバー

次に人気の都市

  • ビクトリア
  • カルガリー
  • オタワ
  • モントリオール
  • ケロウナ
  • ハリファックス

多くのワーホリ、留学生のカナダに来る一番の目的は、英語の勉強。当然、英語を学ぶのに一番適した都市を選択したいと思うに違いありません。

その検討の中で、良く挙がってくるのが「日本人が多い、少ない」という要素。 この「日本人が多い、少ない」は果たして英語力向上において影響があるのでしょうか。

僕も以前は少なからず「日本人が少ない = 英語が伸びる」という思い込みがありましたが、今はハッキリ「ワーホリ、留学の都市選びに日本人の多い少ないが関係ない」と断言できます。

僕がそう断言する理由を下記に紹介します。

 

どこの都市に行っても語学学校には日本人は居る

どこの都市に行っても語学学校には日本人は居る 多くのワーホリ、留学生は語学学校に通うわけですが、語学学校のある都市というのは意外と限られているため、学校に通う時点で、都市の選択肢は限定されることになります。この内、バンクーバーやトロントに関しては、多くの語学学校があり、ワーホリ、留学の代表的な都市となっています。 他にも、これら2都市とまではいかなくとも、語学学校のある都市はたくさんあり、中には町に1校しかないような、そんなところもあります。

しかし、どこの都市に行っても、日本人がゼロという状況はほとんどなく、多い or 少ない の違いでしかありません。 小さな町に行けば町全体の日本人率は少ないですが、少ない学校に少ない日本人が集中することになり、結局学校内の日本人率は上がります。しかも、学校が小さいということは、クラスの数も少ないため、時期によっては1クラスの日本人率が急上昇する可能性があります。 一方、中~大都市の場合、街全体で見たら日本人はそれなりに居るかもしれませんが、規模が大きくクラス数が多い学校も多数あるため、分散することで、1クラスの日本人率を抑制することができます。

また、実は国籍の割合、日本人率というのは、学校というより、クラス(レベル)によって大きく変わります。多くの日本人は初中級~中級(10段階で2~5くらい)に集中する傾向にあるため、どこの学校に行ったとしても、そのレベルに配属されればある程度の日本人率は避けられず、逆に超初級や中上級以上のレベル(10段階で1 or 6~10くらい)であれば、どこの学校に行っても日本人率は低いという言い方ができます。

いずれにしても、語学学校に行く以上はどこの都市に行ったとしても、日本人の全く居ない環境を目指すのは難しいということなのです。

 

「日本人が居ない=英語を話す時間が増える」なんて法則はない

「日本人が居ない=英語を話す時間が増える」なんて法則はない さて、上では日本人の有無、割合について書きましたが、そもそも日本人が多い、少ないは英語の勉強、上達に影響があるのでしょうか。僕は NO だと言い切れます。なぜかというと、日本人と関りを持たない、もしくは日本語を話さないことで、自動的に英語を使う/話す時間が増えるわけではない(反比例するわけではない)からです。 仮に、今すぐ全ての日本人との縁を断ち切ったとしたら、次の日から英語漬けの生活が始まるのかと言えば、そんなわけありません。今まで日本人と話してた分、何も話さなくなるだけです。

もちろん、日本人の友達と遊んでいた時間、話してた時間を、ネイティブの友達を作るための努力する時間にあてられるなど、副次的な効果は期待できるかもしれませんが、それはあくまでも精神的な問題、周りに日本人が居ても、居なくてもできることであり、日本人との関り、日本語を話す時間数とは直接的には関係ないのです。

思い通りにならないことを環境のせいにする人は、環境が変わったとしても目的は達成できない」とよく言われますが、まさにその通りで、英語が伸びない原因を日本人が多いという環境のせいにする行為は、仮にその目的の環境が手に入ったとしても、またそこで数少ない日本人と友達になったり、もしくはただ孤独になったり、はたまた、さらに良い環境を求めるなど、目的が「良い環境探し」にすり替わってしまうなど、同じことを繰り返すことに繋がってしまうのです。なぜなら過去の環境は自分自身が作ったもので、未来の環境も自分自身で作るものだからです。

カナダは一部を除いて英語が母国語ですので、どこの都市に行っても英語を話す人はたくさんいて、英語を使うチャンスはいくらでも作れます。 仮に日本人のワーホリ6,500人が全員バンクーバーに来たとしても、その数はバンクーバーの人口に対して 1%にも届きません。日本人がどれだけ多い状況になったとしても都市規模で見れば、それは超少数であり、英語を使う機会に影響するような事態にはなり得ません。

 

 

都市と言っても生活行動パターンによって環境は全く異なる

都市と言っても生活行動パターンによって環境は全く異なる ここまで、都市という分け方で書いてきましたが、実はココに大きな欠陥があります。 そもそもバンクーバーと一言で言っても住む場所によって、そして普段の生活行動パターンによって、作られる環境は全く異なります。

たとえば「バンクーバーへの留学」では、バンクーバー市を中心としたバーナビー、ノース/ウエストバンクーバー、リッチモンドなど周辺の市、さらには、その先の市までを含めたエリア(地区)のどこかに住み、ダウンタウン内の語学学校に通学をするのが大半です。ワーホリの場合も同様で、ダウンタウン内で働く人が圧倒的に多いのです。

そのため、多くのワーホリ、留学生はダウンタウンを中心とした生活をするようになるため、ダウンタウン内では特に、日本人を見かける率が高くなります。

大多数のワーホリ、留学生はこのように生活行動パターンが似る傾向があるため、このパターンに重なれば重なるほど、日本人に会う確率が高くなるわけです。

ちなみに、多くの人が「バンクーバー = ダウンタウン」というイメージを持っていますが、実は、ダウンタウン以外にも、たくさんの店やレストラン・カフェが並ぶショッピングエリアは複数あり、学校以外の普段の買い物や仕事であれば、そのエリア内だけで済ませられるほどです。

たとえば、バンクーバー市内だけでも、比較的広範囲で人気のエリアがいくつかあります。 下記はその一部です。

バンクーバー市内のショッピングエリア
  • ケリスデール(Kerrisdale)
  • サウス・グランビル(South Granville)
  • キツラノ(Kitsilano)
  • マーポール(Marpole)
  • コマーシャルドライブ(Commercial)
  • マウント・プレザント(Mount Pleasant)
バンクーバーのショッピングエリア

郊外に住み、上記のようなエリアで働くような生活をすれば、日本人に会う機会は一気に減ります。語学学校に通う場合は、学校以外の生活行動範囲を変えるだけで環境は大きく変わってくるでしょう。これはバンクーバーだけに限ったことではなく、全ての都市で同じことが言えます。

 

 

以上が、英語目的のワーホリ、留学に都市が関係ない3つの理由でした。

要するに、少なくともカナダ国内、英語圏に行くのであれば、いくらでも英語を使うチャンスはあるということ。 また、たとえ「日本人が多い」と言われている都市であっても、街全体で見たら、ごく小さい割合でしかないので、英語の勉強の妨げになるような理由にはなり得ないのです。

今回、バンクーバーを例にとって書いたので、なんかバンクーバーを勧めるような内容に見えてしまったかもしれませんが、カナダ国内、英語圏の都市であればどこでも同じことが言えますので、「日本人が多い、少ない」という噂は一旦忘れて、それ以外の要素で都市選びをすると良いのではないかと思います。

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