バンクーバーで最初の一年に必ず実感するリアルな現実

バンクーバーに引っ越してきて間もない方、またこれから移住や留学を考えている方のために、住みはじめた最初の一年で知っておきたい現実的なポイントをまとめました。華やかな観光地として有名なバンクーバーですが、実際の生活では戸惑うことや想像と違うことも多く、こうした現実を事前に知っておくことで不安が減り、バンクーバーでの毎日がより快適に感じられるはずです。本記事では、初めてのバンクーバー生活で多くの人が経験する苦労や注意点、そして最後にはそれでも住み続けたくなるこの街の魅力について、やさしい日本語で分かりやすく解説します。

レストランは事前予約が必須

バンクーバーでは、人気のレストランで食事をする場合、事前予約が必要です。特に週末やロマンチックなディナー、女子会などを計画する際は、前もってOpenTable（人気のレストラン予約サービス）などで予約しないと、希望する時間に席が取れません。例えば、地元で人気のレストラン「Ask for Luigi」では、毎月一日に予約枠が開放されますが、週末の良い時間帯は数時間で埋まってしまうことも珍しくありません。

即席でふらっと立ち寄ると、午後四時四十五分や夜十時十五分など、とても食事に適しているとは言えない時間しか空いていない場合が多いです。気になるレストランには必ず事前予約をしましょう。

公共交通機関での移動は一筋縄ではいかない

バンクーバーは「環境にやさしい街」と言われる一方で、現実の交通事情は厳しい一面もあります。バスは予定時刻どおりに来ないことが多く、SkyTrain（主要な鉄道路線）が急に点検で止まることも。TransLink（トランスリンク：バンクーバー近郊の公共交通機関）は混雑時には乗り場で長く並んでもバスが満員で止まってくれない場合もあります。

車がなくても生活できますが、一年以上公共交通機関だけで移動していると、多くの人はEvo（カーシェアリングサービス）、Uber（乗車アプリ）、または自転車のほうが便利だと感じるようになります。

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ラッシュアワーの Lions Gate Bridge には要注意

Lions Gate Bridge（主要な橋）は、ラッシュアワーには渋滞が非常に激しくなります。特にWhistlerへスキーや観光に行った帰り道などに「夕方なら大丈夫だろう」と思って橋を渡ろうとすると、複雑に合流する車線が一気に一車線になるため、大渋滞が発生します。

月曜から金曜の午後三時から六時半は絶対に橋を渡らない計画を立てるのがおすすめです。

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自転車は必ず厳重に施錠を

バンクーバーは自転車にとてもやさしい都市で、専用レーンや景色の良いルートも整っていますが、自転車の盗難も多い地域です。外に停める際、しっかり鍵をかけていないと車輪やハンドルだけ盗まれることもあります。たとえ正しくロックしても、サドルや部品だけ盗まれる場合もあるので注意が必要です。

本当に大切な自転車は専用のストレージやロッカーに保管するのがおすすめです。自転車を家に持ち込む家庭も多いですが、それだけ盗難が多いと認識しておきましょう。

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友達づくりは意外と手間がかかる

バンクーバーは少しグループ（クリーク）意識が強いと言われており、バーやカフェでいきなり知らない人と盛り上がる文化は日本ほど一般的ではありません。現地で友達をつくるには、スポーツチームやレクリエーションリーグ、インプロ（即興演技）、陶芸、演劇などの習い事に参加すると良いでしょう。

例えば、筆者はバンクーバーに再び戻った際、演技教室を通して多くの友人を得ることができました。少し勇気がいりますが、こうした活動に参加することで新しい仲間と自然に出会えます。

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雨が続く「しんどさ」が本当の試練

バンクーバーは雨が多い都市として知られています。雨そのものを楽しむ気分の日もありますが、長い期間にわたり曇天と雨が続くことで精神的に疲れることも少なくありません。はじめは本を読んだりお茶を飲んだりとロマンチックな雰囲気も楽しめますが、やがて光不足による気分の落ち込みを感じ、$200程度のSAD（冬季うつ症候群）向けライトを買う人もいます。

旅行好きな人は悪天候から抜け出すためにハワイなどに行くことを「メンタルヘルスのため」としてしまうのもよくあることです。

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家探しは想像以上に厳しいサバイバル

バンクーバーの賃貸住宅市場は「The Hunger Games（ハンガーゲーム）」のようなサバイバルだと評されるほど競争が激しいです。運が良ければ、友人経由で空き部屋情報がもらえることもありますが、多くの人はFacebook Marketplace（物件情報がよく出るSNS）で夜遅くまで探す日々が続きます。

家賃を抑えるためには、ルームシェアやカップルでの入居を選ぶ人が多いです。同居人と一緒に苦労を分かち合いながら、新しい人間関係が生まれることもあります。

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つい不満を言いながらも、この街から離れたくない理由

バンクーバーで生活していると「家賃が高い」「交通渋滞がひどい」「Main Street（おしゃれな通り）の再開発が進みすぎ」など、さまざまな不満が出てきます。しかし、これらの困難がありながらも、いざ他の都市に引っ越すことを考えると、不思議と離れがたく感じる人がほとんどです。

バンクーバーの雄大な自然、美味しい寿司、そして素晴らしい夕焼けを見れば、どれだけTransLinkに悩まされたとしても、この街が自分にとって特別な場所だと再確認するようになります。バンクーバー生活は楽ではありませんが、それでも暮らし続けたくなる魅力がここにはあります。

参考サイト

True Vancouverite Opinion 記事
https://www.narcity.com/vancouver/true-vancouverite-opinion

カナダ西海岸で驚く文化の違いについて
https://www.narcity.com/west-coast-things-shock-other-canadians

バンクーバーからトロントへ引っ越す時に知っておきたいこと
https://www.narcity.com/vancouver/things-to-know-before-moving-from-vancouver-to-toronto