カナダで2026年1月から施行される新しい法律と制度まとめ

カナダでは毎年新しい法律や制度の変更が行われていますが、2026年1月には特に注目すべき重要な動きがいくつも始まります。今回の記事では、観光や留学、ワーキングホリデー、カナダ生活を始めたばかりの方にも分かりやすく、変更点を丁寧にご紹介します。これからカナダで過ごす方や、ご家族で移住予定の方も、知っておきたい最新情報がひと目で分かります。

カナダストロングパス（Canada Strong Pass）が冬季限定で復活

カナダ国内の文化体験やアウトドアを手軽に楽しめる「Canada Strong Pass（カナダストロングパス）」が、2025年12月12日から2026年1月15日まで冬シーズン限定で再登場します。このパスは、カナダ全国の国立公園や博物館、ギャラリー、鉄道移動などを、無料または割引価格で利用できるお得なプログラムです。特に子どもや若者を対象としていますが、大人にも一部特典があります。

主な特典の内容

• Parks Canada 管轄の施設
  国立公園、国定史跡、海洋保護区へ全員無料で入場可能。キャンプ場料金も25%割引です。
• 博物館・美術館
  17歳以下は参加施設で無料または割引入場。18〜24歳の若年層は50%引きの特典があります。
• VIA Rail（カナダ国鉄）
  大人同伴の17歳以下は無料で鉄道移動可能。18〜24歳は25%割引となります。

所得税率（インカムタックス）の変更

2026年からカナダ連邦の所得税率が改定され、税率適用の課税所得額が見直されました。これにより、生活費や収入が低めの方はわずかですが、税金の負担が軽減されます。

主な変更ポイント

• 最低所得税率の適用額
  2025年は課税所得$57,375までが最低税率でしたが、2026年は$58,523まで引き上げられました。
• 自動インフレ調整
  毎年、インフレを考慮して税率テーブルが自動更新されるため、物価上昇に備えた制度となっています。

自由貿易・労働移動法（Free Trade and Labour Mobility Act）の施行開始

カナダ国内のビジネスや就労をさらにスムーズにする「Free Trade and Labour Mobility Act」が2026年1月1日からスタートします。この新法は、州や準州ごとの異なる基準や手続きを簡素化し、商品やサービス、労働者の移動をより柔軟にすることが目的です。

主な内容と具体例

• 商品の規格統一
  例えば、ある州で基準を満たしている洗濯機は、連邦（国レベル）の同等基準も満たしていると認められ、全国で流通しやすくなります。
• 資格・免許の相互認証
  土地家屋調査士や機関車運転士など、一部連邦資格が必要な職種について、州や準州で取得した資格がそのまま連邦でも認められるため、転職や移動が簡単になります。
• サービス提供の自由度拡大
  ある州の基準でサービス提供できる事業者は、連邦基準もクリアしているとみなされ、より広いエリアでビジネス展開が可能です。

経済活動の効率化だけでなく、求職者や移住希望者にとっての就職チャンスも広がります。

参考サイト

Canada Strong Pass（夏季版の参考ページ）
https://604now.com/canada-strong-pass-summer-experiences/

Free Trade and Labour Mobility Act（公式案内）
https://www.canada.ca/en/one-canadian-economy/services/free-trade-labour-mobility-canada-act.html

2025年11月に発表された他の新制度まとめ
https://604now.com/new-laws-policies-canada-november-2025/