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【コンパスカード（Compass Card）】バスの下車時に不要なタップアウトをしたらどうなる？
2023/6/9 更新
スカイトレインやシーバスに乗車する時は、駅の改札ゲートで「タップイン」、退場時に「タップアウト」しますが、バスに乗車する時は、乗車時の「タップイン」のみで、下車時に「タップアウト」は不要です。
ワーホリや留学でバンクーバーに来て間もない人の中には、毎回知らずにタップアウトしてバスを下車している人や、タップアウトしたら大変なことになると誤解している人もいるようなので、今回はそもそもなぜバス乗車時にタップアウトしないのか、逆にタップアウトしてしまったらどうなるのかについて解説します。
バス下車時にタップアウトしないで良い理由
バンクーバーの公共交通機関TransLink は、 各市を３つのゾーンに分類し、そのゾーンを超える回数に応じて運賃を計算しています。たとえば、スカイトレインでダウンタウン（１ゾーンエリア）からバンクーバー空港（２ゾーンエリア）まで移動した場合はゾーンを１回超えるため２ゾーン運賃が適用されます。
運賃計算の仕組みとしては、まずタップインすると、その時の最大額（３ゾーン）分の運賃が一時的に請求され、タップアウト時に本来の運賃になるように差額が返金されます。スカイトレインやシーバスでタップアウトし忘れると、３ゾーンの運賃が請求されてしまうのはこれが理由です。
しかしこのゾーンが適用されるのはスカイトレインやシーバスのみで、バスに関しては、どれだけ乗車しても１ゾーンの運賃となります。要するに運賃が一律のため、一度のタップで良いというわけです。
バスでタップアウトをしたらどうなる？
バスの場合はタップした時点で一律１ゾーンの運賃がチャージされるので、そもそもタップアウトという仕組み自体が存在しないのです。要するに、バス乗車時にタップし、下車時にタップしたら、２回乗車したのと同じ扱いになるわけです。これが現実的にどう影響するのかは、利用しているチケットによって異なります。
定期券を利用していた場合
１、２、３ゾーンどの定期券に関わらず、バス下車時に間違ってタップしてしまったとしても何の問題もありませんし、追加で請求されることもありません。ちなみに一日券も同様です。
その他の場合
チャージしたCompass Card、券売機で購入した一回限りの使い捨てCompassチケット、クレジットカードを直接タップした場合などは、最初にタップした時から９０分が有効期限となります。この時間内であれば乗降り、乗換えは自由となりますので、仮にバスでタップアウトしたとしても、システム的にはタップインとみなされるだけで何の問題もありませんし追加請求もありません。
しかし乗換えなどし、最初にタップした時から ９０分を超えた後にタップアウトしてしまった場合は、新たなトリップの開始という扱いになり、１ゾーン分の請求をされてしまうことになります。タップインしてバスに乗車した後、酷い渋滞に巻き込まれ、乗車中に９０分経過してしまった場合も同様の状態になります。
このように、バスでのタップアウトはタイミング次第で損することはあっても得することは決してないため、基本的にはタップアウトはしないよう癖をつけておくことが重要です。
ちなみに最初にタップしたのが何時なのかは、各駅に設置してある券売機で確認することができます。もしくは、事前にオンライン登録したCompass Cardであれば、www.compasscard.ca 公式サイトにアクセスし、“My Cards”タブの下“view card usage”ページにある、過去のタップイン・タップアウト履歴から確認することも可能です。
