バンクーバー専門、ワーホリ留学旅行 に役立つ総合情報サイト

  • Home
  • コラム
  • 56th Annual Grammy Awards②:パフォーマンス編。

56th Annual Grammy Awards②:パフォーマンス編。

  • mixiチェック

前ページでご紹介したように、グラミー賞は音楽に関するあらゆるジャンルを対象とした部門が作られていますが、オンエアされるのは大体が「視聴率のとれる人気部門」。しかし、3時間以内で収まる範囲とはいえ、ポップス、カントリー、ロック、ヒッピホップ、ソウル/R&Bなど、幅広いジャンルのアーティストによる渾身のパフォーマンスが一度に見る事ができるため、お目当て以外の才能、日本では全く宣伝されないようなアーティストを目の当たりにすることもできます。特にカントリー、フォーク、ブルース系のパフォーマンスは、楽しみにしている日本人音楽ファンも多いのではないでしょうか。

以下は第56回グラミー賞の全てのパフォーマンスとなります。
※音が消えたのはお宅のShawやTelusのせいではありません。危ういワードが消されています。
Janet×Justin以来厳しくなったものですね。

ホストは3年連続でLL Cool J

「今や俺がラッパーだって知らない若者も沢山いるだろうね」。

①Beyoncé&Jay-Z:"Drunk in Love"

現代アメリカポップミュージック界を代表する夫婦による共演。
アメリカ音楽界でも常に「(特に女性の)パフォーマンスにおける品性」が取りざたされていますが、保守的なグラミーにおいてこのパフォーマンスはやはり賛否両論。「彼女に足りないのは(ストリップクラブの)ポールだけ」という意見も多数ありましたが、”グラミー”が、”8時台”に、”まだまだ若いファンの方が多い新世代のクイーン”に、”オープニング”で、このパフォーマンスをさせた所に、時代の流れを感じます。夫婦共に過去パフォーマンスを凌駕するものではなかったものの、現代音楽シーンにおけるトップ2によるステージは(好き嫌いはさておき)やはり圧巻。仲睦まじさが微笑ましくもあり、赤面でもあるステージ。
★★★★★「Get a room」賞。
★★★☆☆期待値が高過ぎた感があります。

②Lorde:"Royals"

NZからの17歳の期待の新星。
長らく温存されていたからなのか天然なのか、動き、表情、イメージ、サウンド、声、青さ、メイク、構成、全てにおいてさりげなく完成度の高いアーティスト。そのさりげなさすらも完璧で、この若さでここまで完成されていて、果たして今後はどうなるのか。非常に楽しみな新人の1人です。奇妙な動きでシンプルに歌い上げ、見事スタンディングオベーションを受けました。受賞は【Song of the Year】【Best Pop Solo Performance】。万人受けはしないものの、非常にNarasらしい選択(にも関わらず歌詞その他の要素により充分若者からの支持もある所が凄い)。受賞コメント&動線無視も感じが良かったです。
★★★★★しかし既に耳タコで賞。
★★★☆☆シンプル故に技量が問われるステージを見事にこなしました。天晴。

③Hunter Hayes :"Invisible"

2013年で3つのカテゴリーに最年少でノミネートされた カントリー界期待のイケメン坊や。
カントリーは日本人には想像できない程アメリカでは大人気なジャンル。しかしShaniaやFaith以降 現代女性カントリースターがポップス界を通して世界にぐいぐいアピールしているのに反し、男性陣は自国内では大きく、しかし世界規模で見ると小さくまとまっている感があります(除JonBonjovi)。きっとカントリー界ではKiethUrbanに次ぐ新星の誕生にwktkしているとは思うのですが……今回のパフォーマンスでは顔立ちと若さだけでは補えない未熟さを露呈。見ているのがやや辛いステージとなりました。今後に期待します。
★★★★★もっとばんばんステージ経験積みま賞。
★☆☆☆☆可愛さで許される間にもっと成長して諸先輩のように消えないで欲しいものです。
注)昨今”保守的姿勢”を緩和させているグラミー。中には完成度の低い新人に期待を込めてパフォーマンスさせることもあるのですが、1発屋や一時的なアイドルとして消える事も多くあります。

④Katy Perry&Juicy J:"Dark Horse"

現代ポップス界のアイコンとなったケイティ。アルバムは捨て曲が無く、PVも可愛く愉快に作り込み、ユニークな衣装と性格で、見ても聞いても楽しい元気な美少女……なのですが、グラミーのステージでは毎回 不安定な歌唱と過剰演出が目立ちます。会場にいればそれなりに盛り上がる壮大なステージかと思いますが、お茶の間の老若男女魑魅魍魎の音楽ファンを取り込むには若干難があるのではないでしょうか。ポップスターとしては大好きなのですが。
★★★★★世界はクールさよりもポップさを求めているで賞。
★☆☆☆☆グラミー故の気負いもありそうです。

⑤Chicago&Robin Thicke:"Does Anybody Really Know What Time It Is?""Beginnings""Saturday in the Park""Blurred Lines"

Robin Thickeの器用さに拍手。先輩を立てつつ、うまく盛り上げていました。Chicagoは選曲を外した感がある上(もっとワールドワイドで大人気のベッタベタな選曲であればもう少し盛り上がったのではないでしょうか)、若干強引な繋ぎでしたが、BlurredLineでかなり持ち直しました。
★★★★★おじさん達ののそのそ動く背中に萌えるで賞。
★★★☆☆和やかで楽しげなコラボとも言えますが、やっぱり謎な組み合わせ。

⑥Keith Urban&Gary Clark, Jr.:"Cop Car"

元祖イケメンカントリースター(Nicole Kidmanの現夫)&超久々に期待大のギターヒーローaka ”Best Young Gun”。キースはいつも通りイケメンぷりを垂れ流した爽やかで安定のステージ。しかし今回特筆すべきはGary Clark, Jr.とのギターバトルでしょう。蒼々たるメンツとのセッションで名を馳せ、昨年のGlastonbury Festivalでも注目の的だったGary。非常にスリリングでセクシーな絡みを見せてくれました。”ロック”や”ギター”に嘗てのような勢いがないこの時代にも、ギターヒーローに毎年さりげなく場を与えてくれるグラミーに感謝。
★★★★★最後の照れが胸キュンで賞。
★★★★☆もっとやれ。

⑦John Legend "All of Me"

スティービーやボニーやアリシアやジョンを出していれば視聴者内保守層も黙るだろうと思っている節のあるグラミー(言い過ぎ)。しかし如何せんグラミーにしては普通でした。会場にいれば感じるものはあるかと思います(VIP席がうるさくて場を壊していたという話も)。そしてPV通り目線で絡み合う夫婦に赤面。
★★★★★Chrissy Teigen気分を味わいま賞。
★★★☆☆いつも通りの安定したパフォーマンスでした。

⑧Taylor Swift:"All Too Well"

説明不要のMs.Center of Attention akaプロフェッショナルぶりっこ。
今やニューカントリー界のスーパースターとなったテイラーちゃん。毎度何かを受賞するたびに「おーまいがー!まさかあたしがー!?」というダチョウ倶楽部的お決まり芸を披露してくれる彼女ですが、今回は壇上に上がらず。パフォーマンスは、これまでのグラミーよりは見られるものになっていましたが、可愛い子は可愛いことしてナンボです。それはそれで素晴らしく価値のあることなのです。可愛いは正義なのです。何も無理して本物ぶることはないのです。
★★★★★衣装が素敵で賞(AlbertaFerretti)。
★★★★★世界の注目は常に君にあるから最前列にいる時くらいは静かに座りま賞。
★★☆☆☆可愛さ振りまくステージで充分です。

⑨Pink&Nate Ruess:"Try""Just Give Me a Reason"

ロープ業を使って宙を舞うのはCirque du Soleilのようで本当に凄いのですが、よくもまあアイドル志望だった方がここまで強く逞しくなれるものだと本当に感心してしまうのですが、似たようなパフォーマンスを確か他で見ています。昨年一昨年と2年連続で同じ曲をパフォームしたBruno marsは、力量もありつつフロアを湧かせる曲だったのでデジャブ感は少なかったのですが(しかも2年目は超豪華トリビュートメドレーの一貫だった)。Nateはピンクに引っ張ってもらっていました。今一歩。
★★★★★耳タコな上にデジャブで賞。
★★☆☆☆全編に渡って「なんか見た事ある」パフォーマンスでした。凄いのですが。

⑩Ringo Starr:"Photograph(1973)"

Black Sabbathのワケ分からない紹介で登場(オジーがしくじってギーザーが爆笑)。
BeetlesのEd Sullivan Show出演50周年記念の一貫。
ポールとのステージの前に、まずはリンゴのソロ。非常にハートウォーミングなステージでした。レジェンドの登場に会場が湧き、当然のスタンディングオベーション。会場中が笑顔に包まれたステージだったのではないでしょうか。そしてロックファンの皆様はバンドにもご注目下さい。Peter Frampton、Steve Lukather(Toto)、Benmont Tench(Heartbreakers)、Kenny Aronoff、Don Wasです。
★★★★★超楽しそうで賞。
★★★☆☆レジェンド達に敬礼。

⑪Kendrick Lamar&Imagine Dragons:"Radioactive""m.A.A.d city"

近年はロック×ヒップホップのコラボレーションも多く、どちらからのファンからも賛否両論喰らうものですが…これは会場にいられないのが非常に悔しいステージ。是非イヤホンで大音量でお楽しみ下さい。
★★★★★してやったりで賞。
★★★★☆どうなることかと思いきや、大正解でした。

⑫Kacey Musgraves:"Follow Your Arrow"

カントリー界の若きスターが、PVに準えたメキシカンテイストのカントリーガールスタイルで登場。電飾付きの衣装、ピカピカのブーツもかなりの話題となりました。ストレートで無理のない可愛らしいステージで、好感度も抜群。歌詞も今年のテーマであるLGBTサポートに通ずるもので、Narasが彼女をパフォーマンスに抜擢した点は天晴です。しかも【Best Country Song】と【Best Country Album】で受賞するという快挙。KatyPerryのProsmツアーで前座を務めます。
★★★★★カントリーは女子が元気で賞。
★★★☆☆今後にも期待大。

⑬Ringo Starr&Paul McCartney:"Queenie Eye"

lay down sallyをBGMにJulia Robertsが登場しての紹介。
BeetlesのEd Sullivan Show出演50周年記念の一貫。
サー・ポールの新曲をBeetles2人で共演。
近年はポールが出過ぎにつき有難みが全く無くなって参りました。しかし今回はFab Fourのうち2人がステージに立つという事で相当な話題となっており、これを目当てに視聴したファンも多かったのではないでしょうか(実は2009年のDavid Lynch Foundationや2010年のリンゴの超豪華バースデーイベントでも共演しているのですが)。期待を上回るものではありませんでしたが、伝統芸感覚的安定のステージでみんな楽しげでしたし、ヨーコ・オノさんも踊っていました。
★★★★★ミックのやり逃げステージへの評価が更に高まったで賞。
★★☆☆☆折角ならメドレーでもやれば良かったのにとは思います(やったことあるし)。

⑭ Willie Nelson, Kris Kristofferson, Merle Haggard and Blake Shelton:"Okie from Muskogee""Mama's don't let your babies grow up to be cowboys"

ポールとリンゴに続いて、the Highwaymenが半再結成。蒼々たるメンツすぎて会場が和みっぱなしです。激渋ステージに、イギリスからの侵略者もヒップホップスターもアイドル勢もロック界の若造も、にこやかに踊っていました。生けるレジェンドに敬礼。
★★★★★壮観で賞。
★★★★★さすがに外さない渋さ。

⑮Daft Punk,Nile Rodgers,Stevie Wonder&Pharrell Williams:"Get Lucky""Le Freak"
"Harder, Better, Faster, Stronger""Another Star""Lose Yourself to Dance""Around the World"


DaftPunkの新譜「Random Access Memories.」発売後初のライブにして、今回のハイライトの1つとなったパフォーマンス。会場を埋め尽くす音楽関係者、一流ミュージシャン、セレブの面々を踊らせるって、どんな気分がするものなのでしょうか。音を外したとか、声が出てないとか、繋ぎがいまいちとか、そんなことはどうでも良いのです。フロアが揺れているのが全てなのです。素晴らしいパフォーマンスでした。
★★★★★Nile Rodgersの立ち姿に惚れ直したで賞。
★★★★★Arby'sの「Hat返還要求」に応じま賞(実はVivienne Westwoodだと判明)。
★★★★★会場がダンスフロアと化しました。とにかく楽しい爽快なステージ。

⑯Sara Bareilles&Carole King:"Beautiful""Brave"

キャロルキングの優しさというのはどこから湧いて出ているのでしょうか。彼女は常にさりげなく引っぱり、さりげなく盛り上げ、相手に華を持たせてくれます。サラのキャロルへの敬意も見て取れる非常に良いステージでした。デビュー時に比べるとかなりの安定感(レッドカーペットの衣装は物凄く外していましたが、シンガーソングライターですからいいのではないでしょうか)。
★★★★★安心して聞いていられるで賞。
★★★★☆ある意味最もグラミーらしいステージでした。

⑰Metallica&Lang Lang:"One"

Lou Reedへのトリビュート。
これは……。ステージそのものは一旦置いておいて、Lou Reedへのトリビュートでグラミーが導き出した正解がこれなのでしょうか。「lulu("異種格闘技"と呼ばれたメタリカ×ルー・リードのコラボアルバム)」からの発想だけで押し切ってしまったのでしょうか。きっと今回ノミネートもされているボウイはブッキングできなかったのだろうとは思うのですが、それにしてもLou Reedへのトリビュートでこれ?まじで?保 守 的 な く せ に ?という疑問は禁じ得ません。しかしグラミーはトリビュートを外しがちなので想定の範囲内とも言えます。

それはさておき、ステージそのものはスリリングでアグレッシブで、流石のメタリカでした。「One」はメタラー以外からも好まれる曲ですし、トリビュートを気にしなければグラミー的異色コラボと言えます。定石通り「クラシックとコラボとかふざけんな」「TV用パフォーマンスしやがって」というメタリカファンの怒りも各地で湧いておりましたが、でもアニキ達は今グラミーのステージに立ってるんだからその時点で(略)。
★★★★★文句言いながらも何時間もTVの前に鎮座している怒れるファンが可愛いで賞。
★★★☆☆ポップなメタルがピアノでクールに。

⑱Macklemore & Ryan Lewis、Mary Lambert、Madonna、Queen Latifah
Trombone Shorty & Orleans Avenue "Same Love""Open Your Heart"


まさかの合同結婚式。これはちょっとした事件です。
今やGLBTマリッジのテーマソングともなったこの曲ですが、まさか本当に結婚式をしてしまうとは。牧師のようなMacklemore、儚くもどっしりしたMary Lambert、GLBT界への貢献も高いクイーンとマドンナ揃い踏みの元、33の同性異姓異人種カップルが指輪の交換を行いました。グラミーでここまでするとは驚きですが、グラミーでやるからこそ意味があります。しかしどうやらキスシーンはカットされたとかされないとか。※英語が分からない場合はまず歌詞を調べるかPVを見てみるとステージの見応えが変わってくるかと思います。
★★★★★しかしこれも耳タコで賞。
★★★★☆色んな意味で、”よくやった”感。

⑲Billie Joe Armstrong&Miranda Lambert:"When Will I Be Loved"

最近違う畑への出張が多いBillie Joeと旦那さん(夫はBlakeShelton)に続いての登場、カントリーの可愛い子ちゃんMiranda Lambertによる故Phil Everlyへのトリビュート。
可愛らしいステージでしたが、何故この2人でこの曲なのでしょうか。グラミーはトリビュート系をなかなかに外す傾向にありますが、今年もよくやった感は特に無し。
★★★★★でも2人の好感度にはあらがえないで賞。
★★☆☆☆Everly Brothersだったら他に適任適曲があるかと思います。

⑳Lindsey Buckingham, Dave Grohl, Trent Reznor and Queens of the Stone Age:"Copy of A""My God Is the Sun"

非常に素晴らしいステージなのですが、非常に残念なことに途中で消されました。ショウの最後はクレジットにかき消される事も多々あり、勿論それは生放送故に仕方の無いことでもあるのですが、Lindsey Buckingham御大が入る前にカットされるとは誰もが予想だにしなかったことでしょう。スーパーボウルのハーフタイムショウ真っ最中にオードリーに喋らせた時レベルの怒りの咆哮をあげた方も多いはず。
★★★★★ほとばしる汗に溺れたいで賞。
★★★★☆ステージ的には素晴らしいものだった故にがっかり感も増大。

【プレゼンター】

プレゼンターの中ではRecord of the yearを発表したSmoky RobinsonとSteven Tylerが面白かったです。タイラーが"You've Really Got A Hold On Me"を歌い、スモーキー御大が”Dude”を歌い返すというとんでもない展開。それにしてもタイラーは今も尚サービス精神旺盛ですね。

【雑感】
総評★★☆☆☆
自称グラミーウォッチャー歴20年程の筆者による個人的雑感となりますが、
今年は他の年に比べると心躍るステージは少なかったように思います。
「グラミーを見た事の無い人に魅力を伝える」にはパンチが足りなかった上、
往年の音楽ファンにとっても、血湧き肉躍る程の瞬間はそれ程多くはなかった。
しかしやはりジャンルや年齢を問わず様々なアーティストを同じステージに上げることで
面白い化学反応も生まれますし、音楽的教育の観点でも素晴らしい試みをしているかと思います。

【バンクーバー的情報】
パフォーマンスした中では、ImaginDragonが2月、Chicagoが3月、Katyが9月にバンクーバーにやって来ます。残念ながら3月に予定されていたRobin ThickeのRogersArena公演はキャンセルとなりました。公式の発表は無いものの、恐らくロビンとJessyJをもってしても会場が埋まらなかったのだろうとのこと。これでバンクーバーに来なくならないと良いですね(バンクーバー在住ですけども、ホームでこの仕打ち……グラミー後だったらもう少しは埋まったと思います!!)。

【公式HP】
http://www.grammy.com
ノミネートと受賞情報は公式へ。


記事ID. 446

by MP

この記事について、記者にメールを送る

2014/01/30 18:15:53 JST

コメント


・書込みは 1000 文字以内です
・書込み内容の削除は管理人まで連絡ください

画像内の文字を入力ください